- 大豆耕うん同時畝立て播種技術の実際とその効果
- 家畜ふん堆肥の迅速な肥効評価法
- 現地事例に基づく、生産から販売、消費に至る一連の農産物マーケティング手法
- 品目横断的施策への対応としての集落営農体制づくり
- 果樹栽培における鳥害対策
研修課題等
大豆耕うん同時畝立て播種技術の実際とその効果
研修目的、内容
耕うん同時畝立て播種技術の特徴とその効果について、多数の現地試験の実例に基づいて解説。周辺の実施圃場の見学、土壌条件に応じた播種機の設定法の実習、大豆以外の作物への適用例の紹介等を行う。また、希望現地において、耕うん同時畝立て播種作業機を導入する場合の作業機の設定方法や調査方法について説明を行う。
※予定ですので、変更される可能性があります。
日付 | 研修内容又は指導内容等 | 研修方法 | 研修指導者名 | 研修実施場所 |
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6月中旬 | 1. 耕うん同時畝立て作業技術の特徴と他の播種方法との違い 2. 圃場における作業機の設定と畝の状態について 3. 周辺圃場における耕うん同時畝立て作業状況(エダマメ)について 4. 大豆生育状況等の測定方法及び大豆と発芽と土壌条件について |
資料と作業機による説明等 | 細川寿、 田渕公清、 小原洋 |
中央農研北陸研究センター(新潟県上越市)、および周辺農家圃場 |
6月15日~ 6月30日 |
1. 現地におけ圃場・土壌条件に応じた作業機の調整方法の習得 2. 圃場・土壌条件、作業時の調査方法の指導 3. クラスト発生等土壌条件の調査方法の指導 |
現地圃場における技術指導 | 細川寿、 小原洋 |
岐阜県現地農家圃場 |
9月11日 | 1. 耕うん同時畝立ての汎用利用の考え方について 2. 汎用利用の現地実証事例(そば、野菜等)について 3. クラスト発生の要因と実験方法について |
資料と現地圃場における説明 | 細川寿、 小原洋 |
中央農研北陸研究センター(新潟県上越市)、および周辺農家圃場 |
11月1日~ 11月15日 |
1. 大豆収穫時の作業状況調査方法所得 2. 気象・圃場条件の推移と耕うん同時畝立て効果について 3. 研修成果、成果普及に関する論議 |
現地圃場における技術指導 | 細川寿、 塩谷幸治 |
岐阜県現地農家圃場 |
研修課題等
家畜ふん堆肥の迅速な肥効評価法
研修目的、内容
平成17年3月に公表された「農業環境規範」では、堆肥施用等による土づくりと作物・環境に適正・効率的な施肥の実施を求めており、堆肥などの有機質資材中の肥効成分を勘案した施肥量の調整が必要である。しかし、利用促進が望まれている家畜ふん堆肥などは肥料成分の含有率が多様なだけでなく、特に窒素では肥効(肥料的効果の発現量とそのパターン)が多様なため、従来の肥効率の目安では正確な施肥量の調整が困難である。そこで、本研修では、(1)簡易分析器などを用いた家畜ふん堆肥(液状コンポストを含む)中の肥効成分の迅速な評価法を習得するとともに、(2)普及現場で堆肥の肥効評価に取り組みんでいる地域を視察する。(3)習得した肥効評価法を用い、受講者の担当管内堆肥の肥効成分実態を把握する。それらに基づき、管内堆肥の肥効成分を勘案した施用量を試算するなどして、「農業環境規範」に適合する家畜ふん堆肥等の適正な利用促進に役立てる。
日付 | 研修内容又は指導内容等 | 研修方法 | 研修指導者名 | 研修実施場所 |
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7月18日~ 7月19日 |
・液状コンポストの窒素肥効成分の迅速評価法の習得 | 分析実習 | 石岡厳 | 中央農研(つくば市) |
・堆肥の速効性窒素及びリン酸、加里成分の迅速評価法の習得 | 岐阜県・招聘講師 | |||
8月1日~ 8月2日 |
・堆肥の有機成分の迅速評価法の習得 ・普及現場における堆肥の肥効評価法の活用 |
分析実習、 現地視察 |
新潟県・依頼講師、 木村武、 石岡厳 |
新潟県畜産研究センター(三条市)等 |
8月~11月 | ・受講者が担当する管内における堆肥(液状コンポストを含む)収集し、習得した手法によって肥効成分を分析 ・農家圃場での施用試験による肥効評価を実施 ・中央農研では必要に応じた補完的分析により支援 |
現地調査 | 木村武、 石岡厳 |
研修者担当管内の普及センターおよび中央農研 |
12月 | ・分析調査結果のとりまとめ | レポート作成 | 木村武、 石岡厳 |
同上 |
12月以降 | ・研修成果の発表 ・研修成果普及に関する討議 |
成果発表会 | 木村武、 石岡厳 |
受講者の担当管内 |
研修課題等
現地事例に基づく、生産から販売、消費に至る一連の農産物マーケティング手法
研修目的、内容
今日、農産物のマーケティングが極めて重要になってきており、普及指導員においても生産面の支援に加えて、販売面の支援をしていくことが求められている。特に、近年、売上げが低迷している直売所が増えてきており、その支援のために普及指導員によるマーケティング手法の習得が必要となっている。本研修では、普及指導員を対象に、直売所に必要なマーケティング手法の基本的な知識を取得するとともに、実際に売上げが伸び悩んでいる秋田県内の直売所を対象にマーケティング手法を用いて調査・分析することにより、直売所の販売改善方法の提案まで行う。
日付 | 研修内容又は指導内容等 | 研修方法 | 研修指導者名 | 研修実施場所 |
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6月5日~ 6月6日 |
直売所におけるマーケティング手法の習得 1)グループインタビュー法 2)アイカメラとプロトコルを併用した消費者購買行動把握方法 |
資料に基づく研修会 | 大浦裕二、 梅本雅、 山本淳子、 星野康人 |
中央農研(つくば市) |
7月29日~ 7月31日 |
現地直売所におけるマーケティング調査の実施 1)グループインタビュー法 2)アイカメラとプロトコルを併用した消費者行動把握方法 |
現地実習 | 大浦裕二、 梅本雅、 山本淳子、 藤井吉隆 (滋賀県職員) |
農産物直売所「とれたて旬菜館」(秋田県大館市) |
12月15日 | 1. 研修成果の発表 2. 研修成果普及に関する論議 |
資料に基づく研究会 | 大浦裕二、 梅本雅、 山本淳子、 星野康人 |
中央農研(つくば市) |
研修課題等
品目横断的施策への対応としての集落営農体制づくり
研修目的、内容
品目横断的施策において担い手の一形態としての集落営農の体制作りが急務となっている。そこで、集落営農の特徴及び品目横断的施策の下で求められる集落営農の課題についての基本的知識の習得と併せて、具体的現地を想定した課題解決の方向を見いだすことを目的とする。
日付 | 研修内容又は指導内容等 | 研修方法 | 研修指導者名 | 研修実施場所 |
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7月上~中旬 (1日程度) |
・集落営農についての基本解説 ・品目横断的経営安定対策の特徴と集落営農に求められる課題の解説 |
講義方式 | 高橋明広 | 中央農研(つくば市) |
7月中旬~ 11月下旬 |
・受講者自身による担当する地域の特徴の整理、及び、対象とする集落営農の現状及び課題の整理を行う。あわせて、受講者の報告に対して研修指導者等とのディスカッションを実施し、課題解決の方向性を見いだす。 | 受講者による報告とディスカッション | 高橋明広 | 中央農研(つくば市)及び必要に応じて受講者の現地(茨城県下) |
研修課題等
果樹栽培における鳥害対策
研修目的、内容
鳥類による農業被害対策は各地で大きな課題となっている。本研修では、特に作物の中でも単価が高く被害金額が大きい果樹の鳥害対策について、九州地域の専門技術員を対象に、被害実態把握のための調査方法及び効果的な対策技術の研修、被害発生の予察に向けた研究開発の取り組みなどについて研修を行い、現場における知識、技術の普及に役立てていただく。
日付 | 研修内容又は指導内容等 | 研修方法 | 研修指導者名 | 研修実施場所 |
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8月7日~ 8月9日 |
1. プロジェクト研修について 1)プロジェクト研修の内容紹介 2)鳥害対策の現状と問題点(ディスカッション) 2. 鳥獣害研究チームの研究課題と成果の紹介 3. 現地調査(有害鳥の同定や被害状況の調査方法検討、ナシ等の果樹園における被害実態の把握調査と効果的な防除方法の検討) |
資料に基づく研究会及び現地調査 | 百瀬浩、 吉田保志子 |
福岡県農業技術課および久留米市内の果樹園 |
11月14日~ 11月16日 |
果樹栽培における鳥害の調査法及び防除技術の習得 1)有害鳥同定法の指導・実習 2)果樹の鳥害対策と効果的な防除方法の組合せ等に関する調査 3)個々の防除技術の習得 4)被害発生の予察に向けた研究の進捗状況の紹介 |
資料に基づく研究会および実験室、野外での技術指導 | 百瀬浩、 山口恭弘、 吉田保志子 |
中央農研(つくば市) |
12月13日~ 12月15日 |
柑橘栽培におけるヒヨドリ害の実態把握と防除対策検討 1)ヒヨドリ害把握のための現地調査 2)効果的なヒヨドリ害対策および効果についての検討 |
現地における調査と技術指導 | 百瀬浩、 山口恭弘 |
福岡県 |
2月8日~ 2月9日 |
1. 果樹の鳥害低減に向けた効果的な対策の取りまとめ 2. 研修成果の発表(研修成果の活用、今後の連携など) |
実験室等での技術指導と成果の報告・発表 | 百瀬浩、 山口恭弘、 吉田保志子 |
中央農研(つくば市) |