
病害担当3名ならびに虫害担当3名の計6名の研究員で構成され、北海道における大規模な畑作農業での重大な生産阻害要因となりうる種々の菌類やウイルスによる病害、またウイルスを媒介するアブラムシ類、植食性害虫などについて、発生生態、感染や媒介のメカニズム解明、天敵の探索などの基礎的な研究から、それらを制御する手法、病害の診断技術の開発など応用・実用化研究まで、様々な観点から研究を行っています。現在グループで実施している主なテーマは以下のとおりです。
ジャガイモ黒あし病の発生要因解明と高度診断技術の開発
ジャガイモ、特に種いもの生産に大きな影響を及ぼす黒あし病について、日本国内で複数発生している病原菌の種類の整理、いもなどの植物サンプルやほ場の土などから黒あし病菌を正確かつ高感度に検出する手法の開発、黒あし病菌の植物体内や環境中での動態の解明、などに取り組んでいます。
ジャガイモYウイルス(PVY)の発生要因の解明
PVYの新系統を媒介するアブラムシ種を探索し、近年増加傾向にある新系統ウイルスの発生要因の解明に取り組んでいます。
テンサイ西部萎黄病の発生要因解明と耕種的防除素材の探索
テンサイ西部萎黄病の病原ウイルスを媒介するアブラムシ種を探索して感染経路の解明に取り組むとともに、主要媒介種のモモアカアブラムシに抵抗性を示すテンサイ遺伝資源の探索に取り組んでいます。
メンバー
- 中山 尊登 (なかやま たかと)
- 髙篠 賢二 (たかしの けんじ)
- 大木 健広 (おおき たけひろ)
- 佐野 正和 (さの まさかず)
- 藤本 岳人 (ふじもと たけと)
- 小野塚 信哉 (おのづか のぶや)