北海道農業研究センター

概要

実施する研究

スマート技術による寒地農畜産物の高収益安定生産システムの構築

センシングデータや気象データで駆動するロボット農機によるばれいしょ、てんさい、小麦、大豆など原料畑作物の省力的精密栽培管理を実現します。また、飼料作物の画像データを活用した省力的国産飼料生産と、乳牛のデータを活用したスマート飼養管理システムによる高収益で環境負荷の少ない大規模酪農経営を実現し、乳業メーカーによる生産乳の特徴を活かした乳製品開発・販売に結び付けます。さらに、これまで機械化が十分でないかぼちゃ、スイートコーン等の露地野菜の省力機械化技術を開発し、稲、麦、大豆との複合経営の収益力向上、野菜の輸出拡大に取り組みます。

北海道農業研究センターの役割

北海道は国内耕地面積の4分の1を有する一大農業地帯です。広大な大地を生かした規模の大きな生産活動が行われており、ばれいしょ、てんさい、小麦、スイートコーン、カボチャ、生乳などは国内シェア1位を誇っています。一方で農業人口の減少による労働力不足が深刻な問題となっています。

こうした状況の下、北海道農業研究センターは、スマート技術の開発と導入を柱に、厳しい寒地気象条件における大規模化に対応した省力安定生産と環境負荷低減を両立する生産技術体系を構築します。さらに普及組織や生産団体、産業界と連携してこれら技術の普及を進め、生産性向上や一層の大規模化、経営の複合化を通した、農家所得の向上ならびに新たなビジネスモデルの構築に貢献します。これによって、農業人口が減少する状況でも、全国への食料の安定供給ならびに農業・食品産業を基軸とする地方創生を実現します。

沿革

1901(明34) : 北海道農事試験場を札幌農学校附属第2農場の一部に設置
1925(大14) : 北海道農事試験場本場(琴似)新庁舎竣工
1942(昭17) : 北海道農事試験場・北海道庁種畜場・北海道庁種羊場を併合し、北海道農業試験場を設置
1950(昭25) : 北海道農業試験場(国立)と北海道立農業試験場に分離
1966(昭41) : 北海道農業試験場は現在地(羊ヶ丘)に移転
2001(平13) : 独立行政法人 農業技術研究機構 北海道農業研究センターに再編
2003(平15) : 独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 北海道農業研究センター
2006(平18) : 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター
2015(平27) : 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター

研究の拠点

札幌研究拠点 (本所)

〒062-8555 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地
TEL : 011-851-9141 (代表)

芽室研究拠点

〒082-0081 北海道河西郡芽室町新生南9-4
TEL : 0155-62-2721 (代表)