動物衛生研究部門

口蹄疫

口蹄疫について(2010年8月28日終息宣言を受けて)

宮崎県における口蹄疫の発生については、現地での懸命な防疫活動の結果、家畜の移動制限の解除(7月27日)と、それに引き続いて宮崎県による終息宣言がなされました(8月28日)。現在、口蹄疫発生に伴って甚大な被害を受けた畜産業の新興と口蹄疫清浄国への復帰を国際的に認知されるべく取り組みが進められています。

動物衛生研究所は口蹄疫の病性鑑定業務とともに、現地での支援活動にも取り組んできましたが、農研機構に口蹄疫対策本部(本部長:動物衛生研究所長)が設置され(5月21日)、それ以降は農研機構全体で現地防疫支援や疫学調査などに職員を派遣して、口蹄疫防遏の取り組みに携わってきました。これらの取り組みに対して9月22日農林水産大臣から農研機構と動物衛生研究所を含む関係各所に感謝状が交付され、これを受けて農研機構の口蹄疫対策本部としての活動は終了することとなりました。

動物衛生研究所は今後とも緊急病性鑑定や清浄国復帰、現地の復興に向けた清浄性確認検査、疫学調査等を行って口蹄疫の防遏に貢献していくとともに、動物疾病の診断・防除技術に関する研究活動を通じて畜産物の生産性向上や食の安全・安心の確保に貢献して参ります。