動物衛生研究部門

疾病対策部

疾病対策部は、行政連携室、生物学的製剤製造室、病性鑑定室からなっています。

行政連携室では、外部からの分析・鑑定依頼の連絡調整、生物学的製剤の配布、動物衛生に関する研修会・講習会の開催等に関する業務を行なっています。

生物学的製剤製造室では、現在10種類の家畜・家きんに関する生物学的製剤(ワクチン、診断薬)の製造を行っています。特に、人の天然痘に次いで世界から撲滅された病気である牛疫に対する「牛疫組織培養予防液(牛疫生ワクチン(シード))」は、牛疫の万一の再発に備えた世界で唯一の備蓄ワクチンとしてFAO(国連食糧農業機関)とOIE(国際獣疫事務局)から製造が認められています。

病性鑑定室では、各研究領域における家畜疾病研究を技術的側面から支援するため、病理組織標本の作成・解析、生体材料の成分の分析、微生物の分離・培養・遺伝子検査、科学写真の撮影、データベース作成等を実施すると共に、病原体、細胞、血清等の収集や管理を行なっています。また、当研究部門における検査の信頼性を確保するため、国際規格ISO17025の認定・維持に取り組んでいます。

牛疫生ワクチン(製品)

疾病対策部長

高木 道浩(たかぎ みちひろ)