動物衛生研究部門

昆虫媒介感染症グループ

昆虫媒介感染症グループでは、吸血性の節足動物(蚊、マダニ、ヌカカなど)によって媒介される病原体のうち、主にアルボウイルス感染症の研究を実施しています。国内ではアルボウイルスによる、牛の異常産や熱性疾患が継続的に発生しており、家畜生産に大きな影響を与えています。病気の原因となるアルボウイルスは、媒介節足動物とともに気流によって、海外のまん延地域から国内に運ばれてくると考えられています。アルボウイルスがまん延している低緯度地域に近い九州・沖縄地域では、他の地域よりもウイルスの侵入リスクが高いことから、早期に侵入を検知するため、継続的な監視が行われてきました。また、気候変動により、アルボウイルスを媒介する節足動物の分布域拡大や、海外から国内へのウイルス侵入頻度の増加が予想されるため、家畜におけるアルボウイルス感染症の流行拡大が懸念されています。鹿児島研究拠点では、地の利を生かして家畜の病気の原因となるアルボウイルスの侵入監視の一翼を担うとともに、それらの診断法の開発、媒介節足動物の生態の研究を行っています。

鹿児島研究拠点
ヌカカと蚊

メンバー