動物衛生研究部門

農研機構・動物衛生研究部門の部門長に就任して

農業・食品産業技術総合研究機構
動物衛生研究部門長 坂本 研一

このたび国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)・動物衛生研究部門の部門長に就任した坂本です。まずは組織の名称および体制に変更がありましたので、このことについて簡単に説明をさせていただきます。

日本で唯一の家畜衛生の研究機関である動物衛生研究所は、平成28年4月をもってその名称を農研機構・動物衛生研究部門と改めました。

農研機構は、「独立行政法人に係わる改革を推進するための農林水産省関連法律の整備に関する法律」(平成27年法律第70号)により、平成28年4月より国立研究開発法人農業生物資源研究所、国立研究開発法人農業環境技術研究所及び独立行政法人種苗管理センターと統合してその研究成果の最大化を目指して、新たな農研機構を発足しました。この組織変更に伴いつくばに置かれていたすべての専門研究所は「研究所」から「研究部門」へと名称が変更になりました(図1)。

動物衛生研究所は動物衛生研究部門となりましたが、我々が担う使命は全く変わりありません。これまで通り、動衛研つくばに加えて、海外病、北海道、九州の3研究拠点を配し、ウイルス・疫学、越境性感染症、細菌・寄生虫、病態の4研究領域にそれぞれに複数の専門ユニットを配置して、動物衛生に関する研究を推進します。また、これまでと同様にバイオセーフティーに関わる部署や種々の病性鑑定、各種講習会・研修会の開催、診断予防液等の製造業務に関しましても、責任を持って実施できるような組織体制としております(図2)。

動衛研は、農林水産省の関係部局、動物検疫所、動物医薬品検査所ならびに都道府県の獣医行政部局、特に家畜保健衛生所と強いつながりを持って研究・業務を遂行して参りました。今後も一層このつながりを強固なものとして、わが国の動物衛生行政に科学面から貢献して参りたいと考えております。

各関係機関からの要望に応えられるよう動物衛生研究部門職員一同頑張っていく所存でおります。これまで以上のご支援を賜りたくよろしくお願いいたします。

平成28年4月

農研機構1 農研機構2