動物衛生研究部門

農研機構・動物衛生研究部門の部門長に就任して

この4月1日付けで、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)動物衛生研究部門の部門長に就任しました。

農研機構動物衛生研究部門は、国レベルでは唯一の動物疾病の専門研究機関です。獣疫調査所、家畜衛生試験場、動物衛生研究所と組織、名称をかえながら明治の時代からわが国の動物衛生を技術面で支えてきています。私自身、農林水産省本省、動物検疫所で当部門の精力的な取組、支援を受けながら口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザ発生時の対応、豚コレラ撲滅、ヨーネ病、オーエスキー病などの国内対応や水際対策にあたってきました。

研究本体に加え、講習会・研修会、病性鑑定、生物学的製剤製造などを通じて構築されてきた農林水産省本省、都道府県家畜保健衛生所、動物検疫所、動物医薬品検査所等関係機関との強固な連携体制は、日本の家畜衛生水準を世界のトップレベルにまで引き上げた原動力になっています。

加えて、農研機構は、農業・食品産業関連の20の研究センター・部門を擁し研究職員1,800人を含め3,000人を超える職員が所属する大きな組織です。家畜衛生関係機関との連携体制をより機能的で高度なものにしていくとともに、機構内関係セクションの知見、技術も取り込みながら現場のニーズも踏まえた動物疾病研究を推進して行ければと思います。

農研機構動物衛生研究部門への引き続きのご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。

2018年4月10日