農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第52号(2014年7月号)

 目 次

1)イベント情報
■「ため池減災技術に関する講習会」の開催について
2)最新の農工研ニュースより
■農業用ダムにおいて小水力発電を効率的に行うための水管理手法
3)農村工学研究所の動き
■農工研のホームページを一部更新しました
■「障がい者の農業参入支援への期待」をテーマに講演会を開催
4)水土里のささやき
■農工研の技術研修紹介-基礎技術研修-
5)産学官連携情報
■農業農村工学会「農業農村整備政策研究部会」設立
6)農村の草花
■有名な民間薬で効果がたちどころに現れる? ゲンノショウコ
7)研究者の横顔
■島崎昌彦(しまざき まさひこ)

 

1)イベント情報

■「ため池減災技術に関する講習会」の開催について

都道府県庁・土地改良事業団体連合会でため池の減災対策に取り組む中核的な技術職員を対象に、下記の講習会を開催します。

開催日時:平成26年9月17日13時~9月19日15時
開催場所:農研機構 農村工学研究所 防災研究棟緊急防災対策室

講習内容:
本講習会は、ため池DBハザードマップ/簡易氾濫解析機能版【V4】並びに貯水位予測システムを用いたため池減災に関する講習会です。

講習会では、ソフトウェアの操作方法の習得と共に、事例ため池において実際に氾濫解析図の作成と貯水位の計算をして頂きます。

申込期限:8月15日12時

防災研究調整役 鈴木 尚登

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/52/01-01.pdf

 

2)最新の農工研ニュースより

■農業用ダムにおいて小水力発電を効率的に行うための水管理手法

一般的に、機械や設備を「効率的に」利用するにはどうすれば良いでしょうか?「効率的」の言葉自体いろいろな意味にとれますが(便益/費用比が大きい等)、例えば、機械・設備の「稼働率」を上げることは、その方策の一つでしょう。

しかし、放流量の季節変動が大きい農業用ダムにおいて小水力発電を行う場合、どうしても季節ごとに水車・発電機をオン・オフすることになりがちで、稼働率(設備利用率)を上げることはそれほど容易ではありません。

そこで、非灌漑期のダム放流量のパターンを工夫することで、設備利用率を向上させるための水管理手法を提案します。下のQ&Aで述べるように、この手法は、全ての農業用ダムに適用できるものではありませんが、小水力発電を導入する際の事業計画の参考にしていただければ幸いです。

資源循環工学研究領域 エネルギーシステム担当主任研究員
上田達己

(関連資料)
 (1)農工研ニュース第91号
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/052590.html
 (2)この研究をもっと深く理解するための4つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/52/02-01.pdf
 

 3)農村工学研究所の動き

■農工研のホームページを一部更新しました

農工研のホームページの「実用新技術成果選集」を26年度版に更新しました。この「実用新技術成果選集」における85件の技術成果は、農工研で前年度の25年度にまとめられた普及成果情報や主要普及成果をはじめとする技術成果です。

この85件のなかから、貴方が探している技術成果、関心のある技術成果を、幾つかのキーワードを次々と選択してもらうことにより絞り込んで提示いたします。

(関連資料)
(1)チラシ「実用新技術成果選集」の詳細
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/52/03-01.pdf
(2)農工研のホームページ
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/

現場などへの適用などの問合せ先
農村工学研究所技術移転センター移転推進室 寺村
〒305-8609 つくば市観音台2-1-6
TEL:029-838-8296 FAX:029-838-7680
E-mail:iten[@]ml.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。

 

■「障がい者の農業参入支援への期待」をテーマに講演会を開催

7月17日の午後、岡山大学農学部(岡山市北区)1号館第4講義室において、埼玉県立大学保健医療福祉学部・朝日雅也教授による講演会を開催しました。当日は、主催した農食研究25071Cコンソーシアムの研究担当者にとどまらず、社会福祉、教育、農業など多方面から、大学生や高校生を含む約50名の参加がありました。

技術移転センター 教授 石田憲治

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/52/03-02.pdf

 

 4)水土里のささやき

■農工研の技術研修紹介-基礎技術研修-

この研修は、農村工学に関する基礎的学力及び農業農村整備に関する基礎技術・知識を修得するため、毎年春(今年は5月12日~7月4日)に開催しています。

今年は国の職員7名と県の職員2名が受講しました。受講生は多くの講義及び実習を通して技術力の向上に努めました。実習ついては「実習の模様」をご覧ください。また研修の様子については「感想文」をご覧ください。

技術移転センター 技術研修課 教務指導チーム長 直江 次男

(関連資料)
(1)実習の模様
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/52/04-01.pdf
(2)感想文
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/52/04-01-2.pdf

(問合せ先)技術移転センター 技術研修課
TEL:029-837-1226
E-mail:gken1[@]naro.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。

 

 5)産学官連携情報

■農業農村工学会「農業農村整備政策研究部会」設立

農業農村工学会では、13番目の新たな研究部会として「農業農村整備政策研究部会(部会長:筑波大学石井教授)」を発足させ、6月30日に発起人総会、幹事会、勉強会が開催されました。石井筑波大教授から「農業農村整備政策の企画・立案・実施には、行政部局と試験研究期間、大学、民間企業が連携していくことが必要」との本部会趣旨説明がありました。本研究会を通してより一層、産学官の連携と共に農業農村整備政策の研究の進化・発展が期待されます。活動内容、新規入会手続きは、農業農村工学会のHPに掲載される予定です。

技術移転センター長 奥島修二

(関連資料)
http://www.jsidre.or.jp/bukai/

 

 6)農村の草花

■有名な民間薬で効果がたちどころに現れる? ゲンノショウコ

「医者いらず」とも呼ばれる薬草の一つで、特に下痢止めの特効薬として知られています。そのような効果を持つ植物として付けられた名前がゲンノショウコ。どのような意味が込められているか、ご存じですか。また、ゲンノショウコは東日本と西日本では花の色が異なることを知っていましたか。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/52/06-01.pdf

 

 7)研究者の横顔

■島崎昌彦(しまざき まさひこ)

一見クールな印象を受けますが、骨を折りながらもフットサルをやる!!熱い一面も持っておられます。

傾斜地果樹園かんがいや、高収益カンキツ経営「マルドリ方式」など多岐に渡り研究活動されています。私の大学の大先輩でもあるご本人から詳しく紹介いただきましょう!
 (他己紹介: 正田 大輔)

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/52/07-01.pdf

 
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