農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第60号(2015年3月号)

目 次

1)トピックス
■国連防災会議関連事業で農業・農村の強靭化シンポジウムを仙台市で開催
■「地下水質を保全する二重揚水技術を開発」をプレスリリース
■公開展示室を整備

2)イベント情報
平成27年度一般公開のご案内
■平成26年度農村工学研究所研究会「リフレーミング技術による地域資源活用」を開催

3)農工研の動き
■「多様な主体による農業参入支援技術」をテーマに研究会を開催
■フランスIrstea研究所からの水文研究者招聘とセミナーの実施
■差し上げます!「農研機構技術2015」が完成

4)研究ウォッチ
■山梨県土地改良連合会および甲府市の調査協力を得て農地防災のためのスマートフォンを活用した雨量観測システムの社会実験

5)農村の草花
■野辺に最も身近なスミレの花には春空がよく似合う~タチツボスミレ~

6)研究者の横顔
■土原 健雄(つちはら たけお)

 

1)トピックス

■国連防災会議関連事業で農業・農村の強靭化シンポジウムを仙台市で開催

3月14日から18日に仙台市内で第3回国連防災世界会議が開催されました。農工研は、東北農政局、宮城県、仙台市及び宮城県土地改良事業団体連合会と共催で「東日本大震災を踏まえた防災・減災に資する農業・農村の強靭化シンポジウム」を開催しました。

企画管理部防災研究調整役 鈴木尚登

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/60/01-01-01.pdf
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/60/01-01-02.pdf

■「地下水質を保全する二重揚水技術を開発」をプレスリリース

3月24日に農工研の最新の研究成果である「地下水質を保全する二重揚水技術を開発」をプレスリリースしました。本成果は、1本の井戸内に仕切り(ここでは空気パッカーによる止水装置)を設け、仕切りによって隔てられた複数の深度にポンプを設置することによって、それぞれのポンプから独立に地下水を揚水する技術(二重揚水技術)です。

(プレスリリース)
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nkk/056963.html

■公開展示室を整備

農工研の最新の研究成果を来所者に理解頂けるよう整備しています。この度、最新の研究成果をパネルにし公開展示室(本館1F)に展示しました。御来所の際は是非ご覧ください。なお、公開展示室はオープンスペースとしてご利用頂けますので情報交換の場としてご利用ください。

企画管理部長 山本徳司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/60/01-03.pdf

 

2)イベント情報

■平成27年度一般公開のご案内

農工研の一般公開が、4月17日(金曜日)、18日(土曜日)と迫ってきました。今年のテーマは『農村の未来を開く~新しい技術の創造~』です。今年は17日に農村工学研究所で開催し、18日は「食と農の科学館」で研究成果を紹介します。当日(17日)は、茨城県農林水産部農地局と共催した展示も行います。また、スタンプラリーの参加者には棚田米を差し上げます。

公開内容や時間など詳しくは、ホームページをご覧ください。

皆様のご来所をお待ちしています。

企画管理部 情報広報課長 浜田善幸

(関連URL)
http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2015/03/056368.html

■平成26年度農村工学研究所研究会「リフレーミング技術による地域資源活用」を開催

3月10日に平成26年度農村工学研究所研究会を農工研にて開催しました。「普段と違う異なった視点で物事を見る」という意味の「リフレーミング技術」による地域資源活用をテーマとして、講演発表ならびに活発な議論が行われました。

資源循環工学研究領域
エネルギーシステム担当 上席研究員 後藤眞宏
主任研究員 上田達己

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/60/02-02.pdf

 

3)農工研の動き

■「多様な主体による農業参入支援技術」をテーマに研究会を開催

3月7日の午後、玉野市産業振興ビル(岡山県玉野市)3階会議室において、現場のニーズや行政施策の方向に留意した技術開発を進めるための公開研究会を開催しました。厚生労働省社会・援護局の藤井康弘障害保健福祉部長の特別講演「高齢・障がい者施策の考え方」をはじめ、農業と福祉の連携現場からの報告を交えて、2013~2015年度の予定で取り組んでいる農食研究推進事業25071C「農業参入支援」課題の研究成果を紹介しました。当日は、地域住民をはじめ、農業、福祉、医療、教育など多方面から、学生や施設利用者を含む約80名の参加がありました。

技術移転センター 教授 石田憲治

(関連資料)
http://chk-www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/60/03-01.pdf

■フランスIrstea研究所からの水文研究者招聘とセミナーの実施

平成27年3月19日~21日(3日間)に、フランス国立環境・農業科学技術研究所(Irstea)の2名の新進気鋭で女性の水文・水資源研究者(Maria-Helena Ramos博士、Carina Furusho博士)を日本に招聘し、日本とフランスの間での研究交流を図りました。今回の招聘は農工研と上記研究所の交流の一環ですが、気候変動と水資源に関する研究セミナーを開催するとともに、関連の現地流域や研究機関の訪問も実施しました。

資源循環工学研究領域 領域長 増本隆夫

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/60/03-02.pdf

■差し上げます!「農研機構技術2015」が完成

農研機構全体の技術紹介を行っている「農研機構技術2015」の冊子が完成しました。農工研からの技術も「地下水位制御システムFOEAS(フォアス)」、「地震・津波に対して強靱な三面一体化堤防」など数多くの技術が紹介されています。以下のいずれかの問い合わせ先に名前、所属、住所をお知らせ頂ければ、先着50名様に1人1冊無料でお送りします。積極的にご応募下さい。

問合せ先
技術移転センター移転推進室 寺村
Tel:029-838-8296 Fax:029-838-7680
E-mail:iten[@]ml.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[ ]をとってください。

(関連URL)
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/056277.html

4)研究ウォッチ

■山梨県土地改良連合会および甲府市の調査協力でスマートフォンを活用した雨量観測システムを社会実験

農村工学研究所が開発した「スマートフォンを活用した雨量観測・閲覧システム」の実用化に向けた社会実験を山梨県甲府市帯那地区で行っています。

この実験は農村自主防災力向上効果を期待して、帯那地区自治会が山梨県土連ならびに甲府市農村振興室の調査協力を得て平成24年6月から進めてきました。この社会実験の成果について概要を報告します。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 重岡 徹

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/60/04-01.pdf

5)農村の草花

■野辺に最も身近なスミレの花には春空がよく似合う~タチツボスミレ~

すっかり春めいてきたこの頃です。皆さま、元気に過ごされておられましたか。草花の芽吹きに合わせて連載を再開いたしますので、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

春風に誘われて里山を歩くと、足元に揺れる薄紫色の花のスミレに気付くことでしょう。スミレというと濃い紫色の花をイメージしがちですが、今回紹介する薄紫色の花のタチツボスミレのほうが里山ではよく見られることを知っていましたか。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/60/05-01.pdf

6)研究者の横顔

■土原 健雄(つちはら たけお)

土原さんは、地下水の水循環がご専門で、最近では除染技術や放射能測定に関する研究にも取り組まれています。研究には妥協がなく、現場では、湿原や森林の奥地でも躊躇なく分け入り、精力的に調査をされています。

(他己紹介: 有吉 充)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/60/06-01.pdf