目次
1)トピックス
2)イベント情報
- ■アグリビジネス創出フェア2018に出展(お知らせ)
- ■つくばサイエンスコラボ2018に出展(お知らせ)
- ■第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)の参加報告-第5分科会(テーマ:流域活動と物質循環)を中心に-
3)農村工学研究部門の動き
4)見学だより
5)ズームイン
6)こんにちは農業農村
7)つれづれなるままに
8)農村の草花
9)研究者の横顔
10)編集後記
1)トピックス
■【プレスリリース】地すべり防止施設「集水井」の標準的な補強工法を開発ー老朽化した集水井を容易・迅速に補強ー
集水井の更新では、集水井を埋め戻し新たに作り直す方法が用いられてきましたが、重機が必要であること、工期が長いなどの問題がありました。
今回、パイプラインの補強工法として実績のある軽量な鋼製リングと表面部材を用いて、集水井の内壁をモルタル内巻うちまきで補強する工法を開発しました。本工法は、部材が軽量なため、搬入・設置を手作業で行うことができ、作業スペースが限られる集水井でも短期間に施工が可能です。
新潟県での実証試験では、埋め戻し新設工法と比較して工期、工事費の削減に大きな効果があることが確認できました。
今後は、使用材料の改良等による低コスト化を積極的に進めていきます。
技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子
(関連URL)
■平成30年度農業農村工学会賞を当研究部門職員17名が受賞しました。
平成30年度農業農村工学会賞が授与式が平成30年9月4日に京都大学吉田キャンパス百周年時計台記念館百周年記念ホールにおいて執り行われました。
なお、当研究部門からの主な受賞者は、以下のとおりです。
【学術賞】
農業農村整備事業効果の定量的評価に関する一連の研究
地域資源工学研究領域資源評価ユニット長 國光洋二
【研究奨励賞】
ベトナムにおけるバイオマス利用促進のためのメタン発酵消化液の液肥利用に関する一連の研究
機構本部研究戦略課研究戦略チーム
(元:地域資源工学研究領域地域エネルギユニット主任研究員) 折立文子
【研究奨励賞】
農業水利施設の調査・点検及び機能診断評価に関する新技術の開発
企画管理部企画連携室行政連携調整役 森 充広
【沢田賞】
DNA情報を活用した水路等農村生態系保全技術の開発に関する一連の研究
企画管理部企画連携室長 小出水規行
※学術賞
農業農村工学に関する学術又は技術の進歩に貢献した創意ある優秀な業績をあげた個人に授与される賞
※研究奨励賞
農業農村工学に関する優秀な研究業績をあげた個人に授与される賞
※沢田賞
農業農村に関する科学技術により、新しい分野の発展に寄与したと認められる業績をあげた個人又は組織・団体に授与される賞
その他の賞は関連資料をご覧ください。
技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子
(関連資料)
- (1)受賞者からのコメント
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/103/01-02-01.pdf - (2)受賞者一覧
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/103/01-02-02.pdf
2)イベント情報
■アグリビジネス創出フェア2018に出展(お知らせ)
来る11月20日(火)~22日(木)にかけて東京ビックサイト西1ホールにて開催される「アグリビジネス創出フェア2018」に農研機構が出展いたします。
本年度は、農研機構全体での出展の紹介となりますので、農村工学部門の単独ブースはありませんが、以下の研究成果について展示いたします。
・地震・豪雨時用ため池防災支援システム
・ICT水管理システム(広域)
・農業水利施設管理台帳システム
また、農研機構のセミナーにて弊部門からは、「次世代農業を支えるICT水管理システム」について坂田上級研究員が報告する予定です。
日時 平成30年11月20日(火)~22日(木) 10時00分~17時00分
場所 東京ビックサイト 西1ホール東京ビックサイト 西1ホール
http://agribiz-fair.jp/access.php
技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆
(関連URL)
■つくばサイエンスコラボ2018に出展(お知らせ)
11月10日~11日につくばカピオ・大清水公園にて「つくばサイエンスコラボ2018 -科学と環境のフェスティバル-」が開催されます。
毎度おなじみのつくば環境フェスティバルへの出展です。
用水路での発電、熱利用、そしてゴミやふん尿からもエネルギーが利用できる不思議をみんなで体験しませんか。
今年は水から熱を取り出す装置の模型展示が新たに加わります。
1. 日時: 11月10日(土)、11日(日) 10時~16時 (11日は15時30分)
2. 場所: つくばカピオ・大清水公園
「つくばサイエンスコラボ」は、「つくば科学フェスティバル」、 「つくば環境フェスティバル」の統一イベントとしてつくば市が主催しているイベントです。
地域資源工学研究領域地域エネルギーユニット長 後藤眞宏
(関連URL)
■第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)の参加報告
-第5分科会(テーマ:流域活動と物質循環)を中心に-
10月15日から19日に、つくば国際会議場をメイン会場に開催された第17回世界湖沼会議(主催:茨城県、公益財団法人国際湖沼環境委員会、共催:農林水産省他)が開催されました。昨年度から準備に携わりました第5分科会(テーマ:流域活動と物質循環)を中心に報告します。
水利工学研究領域 水域環境ユニット長 山岡 賢
(関連資料)
- (1)世界湖沼会議ウェブサイト
http://www.wlc17ibaraki.jp/ - (2)参加報告
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/103/02-03.pdf
3)農村工学研究部門の動き
■台風24号の爪痕
9月30日の夜、台風24号が日本列島を縦断し、全国各地で大きな被害をもたらしました。幸い農工研では、大きな被害はなかったもののあちらこちらで倒木が見受けられました。
企画管理部企画連携室企画チーム 浜田善幸
(関連資料)
4)見学だより
■NARO-FFTC-MARCO国際シンポジウム2018の参加者が圃場水管理システムを見学
9月27、28日に開催された国際シンポジウム「アジア・太平洋地域の小規模農家に貢献する気候変動対応型農業」に参加された中から、約20名の方が29日に農村工学研究部門の水管理試験圃場を訪れ、圃場水管理システムを見学しました。
技術移転部長 小川茂男
(関連資料)
- (1)当日の様子
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/103/04-01.pdf - (2)国際シンポジウムページ(English)
http://www.naro.affrc.go.jp/english/niaes/naro_fftc_marco/index.html
5)ズームイン
■農家実地研修を体験して(4)
8月20日~8月24日の5日間、農業の生産現場を知ることで現場に寄り添った研究の推進を目的として、農家研修の受講ため、山口県防府市を訪問しました。
本研修は、採用1年目の新人が対象であり、私は、採用4年目で新人ではありません。しかし、今まで農作業に従事した経験もなく、今後、研究を推進する上で、是非農業の現場を知りたいと思い、受講を希望しました。
地域資源工学研究領域地域エネルギーユニット 三木昂史
(関連資料)
6)こんにちは農業農村
■ため池百選 山形県尾花沢市(徳良池(徳良湖))
ため池百選とは、農業者の減少、高齢化の中で管理が難しくなりつつあるため池について、その歴史や多様な役割、保全の必要性を国民の皆様に理解いただく契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する全国のため池100地区を「ため池百選」として選定したものです。
このメルマガでは北から順番に紹介していますが、今回は山形県尾花沢市にある「徳良池(徳良湖)」を紹介します。
池は、第一次世界大戦後の開田事業に併せて大正10年に築かれたもので、今も120haの水田を潤しています。
築堤工事には、約三万人が従事したとされ、地域の作業班毎に土搗き作業が行われたので「花笠踊り」も地域毎に生まれ、現在も五流派の花笠踊り保存会があり引き継がれています。春と秋の徳良湖祭りでは、当時の土搗き作業が再現されています。
(農林水産省ホームページより引用)
企画管理部 企画連携室企画チーム 浜田善幸
(関連資料)
- (1)ため池百選[農林水産省ホームページ]
http://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/tameike/hyakusen.html - (2)徳良池(徳良湖)
http://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/tameike/pdf/0602_tokura.pdf
■種子増殖用水田で稲刈りと稲架掛けを実施
種苗管理センターが農村工学研究部門敷地内に新設した圃場で今年度から「種子増殖」を実施しています。この圃場では、6月7日に田植えを行い、穂が出る前に稲を雀から守るため防鳥網を7月3日に設置しました。鳥害もなく心配された台風の被害もほとんどなく無事10月4日に稲刈りを行いました。
つくば技術支援センター 観音台業務第3科
総括作業長 小松崎隆男
(関連資料)
■自然豊かな農村工学研究部門-キノコ、生える-
今年の夏は酷暑、秋になれば台風を初め降雨......今年はキノコが発生する条件が整ったのか、にょきにょきとキノコが到る所に生えてきました。
技術移転部移転推進室交流チーム 笹倉亜希子
(関連資料)
7)つれづれなるままに
■とあるおっさんの四方山話
第10回 タイでの暮らし
筆者は、35年の勤務の間で一度だけ海外で暮らしたことがある。21世紀に入って間もない2001年暮れから2005年初めまでの3年あまり、タイ東北部のコンケンという町で暮らした。
タイ東北部は、タイの中でも観光とはあまり縁がないところである。しかし、農業研究をめぐっては日本との縁は深く、農業関係者の中ではなじみ深いところである。ここでは、研究のことはさておき、タイの地方都市での暮らしについて紹介します。
「とあるおっさん」
(関連資料)
8)農村の草花
■秋も深まる中、大豆のご先祖さまを見つけてみよう ~ツルマメ~
暑かった夏も懐かしく思えるほどめっきり涼しくなったこの頃です。道端などに生えるツル植物の葉陰には大豆に似たさやを見つけることができるかもしれません。このツルマメ、栽培される大豆の原種とされており、大豆と交雑可能なことを知っていましたか。
水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也
(関連資料)
9)研究者の横顔
■江間 敏介(えま としすけ)
江間さんは、今年4月に関東農政局から教授として赴任されました。農工研へは2度目の赴任ですが、これまで行政官として数多くの事業や施策を担当されてきました。その豊富な知見や経験を活かして、農工研の研究成果の現場への着実な技術移転に尽力されています。謹厳実直な中に穏やかな風貌で物静かに執務されていますが、そこには仕事に忙殺される中でも家族を大切にされてきた懐深い父親の貌が見え隠れしています。まさに頼れる教授を農工研は迎えました。
(他己紹介)重岡 徹
(自己紹介)
10)編集後記
■大運動会結果報告
9月号でお知らせしました大運動会は、10月某日、某陸上競技場で開催されました。出走メンバーは、「とあるおねえさん」、「とあるおじさん(60代)」、「とあるおっちゃん(50代)」です。当初直線100mで行う予定でしたが、当日とあるおっちゃんが急にトラック1周に延長したいと言い出し、渋々トラック1周(250m)で開催しました。
なお、とあるおっさん(60代)は参加していません。
結果は、以下のとおりです。
優勝 とあるおねえさん
2位 とあるおじさん 大差
3位 とあるおっちゃん 大差
とあるおねえさん日頃の育児疲れをものともせず、先頭でゴールイン、とあるおじさん毎日運動はしているものの走力足りず、途中まではとあるおねえさんを射程距離に捉えていたが100m過ぎたあたりから息切れし大差で2着でコールイン、とあるおっちゃん日頃の仕事疲れとワイハ帰りの疲れが重なって、スタートでつまづきそのまま大差をつけられてゴールイン!(無念!)
とあるおじさん、とあるおっさんの二人とも喫煙者かつ、距離が伸びたせいもあり、もう少し距離が短くないととあるおねえさんとの差は詰まらないでしょう!
とあるおっちゃん談
とあるおじさんが62歳になったらまたやるよ! 今度は負けないよ!
とあるおじさん
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技術移転部 移転推進室 交流チーム