農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第126号 (2020年11月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農村工学研究部門の動き
5)見学だより
6)つれづれなるままに
7)農村の草花
8)研究者の横顔

1)トピックス

■池田農林水産大臣政務官、熊野農林水産大臣政務官が農村工学研究部門をご視察

10月23日(金)に池田農林水産大臣政務官、熊野農林水産大臣政務官が最先端の 農業研究に係る取組の調査等のため、農研機構を訪問されました。果樹茶業研究部門で樹のV字樹形及び無人管理機によるほ場管理の視察が行われたのち、当研究部門において、ため池防災支援システムの説明を行った後、水田の水管理を遠隔・自動制御化するシステムをご覧になりました。

(関連URL)

2)イベント情報

■スマート農業推進フォーラム2020が開催されます

スマート農業技術に関する一連の情報を提供する「スマート農業推進フォーラム2020」が開催されます。昨年に続き2度目の開催で、今回は~日本農業へのスマート農業普及を目指して~と題して、オンライン形式で成果報告が行なわれることとなりました。

全国各地域で取り組まれているスマート農業実証ならびに農研機構でのスマート農業の成果を動画で紹介します。

 研究推進部研究推進室 渉外チーム

(関連URL)

■アグリビジネス創出フェアがオンラインで開催されました

11月11日(水)~13日(金)の3日間、農林水産・食品産業分野の技術交流展示会「アグリビジネス創出フェア2020」がオンラインで開催されました。今回で17回目の開催で、「スマート農林水産業 ~新しい生活様式とつながるアグリビジネス~」をテーマに開催されました。

今回は、基調講演や特別講演が実施される他、約120の機関による様々な研究成果のプレゼンテーションが行なわれました。

農村工学研究部門からは農研機構ブースのひとつとして「CO2削減に資する施設園芸用ヒートポンプ開発」と「ため池防災支援システム」を出展しました。当フェアにつきましては12月15日までサイトを公開しておりますので是非ご覧ください。

 研究推進部研究推進室 渉外チーム 重田一人

(関連URL)

3)新技術の紹介

■(プレスリリース) 営農作業で実施できる効果的な土壌流亡対策 - 営農排水改良機「カットシリーズ」と部分不耕起帯 「ドットボーダー・プロテクト」の併用 -

傾斜畑の土壌流亡を抑制するため、生産者が営農作業の一環として行える、(1)「カットシリーズ」を用いた土層改良による土壌の透水性の改善と、(2)耕耘時に緑肥・刈株を部分的に温存する部分不耕起帯設置「ドットボーダー・プロテクト」による侵食耐性の改善を併用する土壌流亡対策を策定しました。現地での効果検証では、(1)と(2)を単独で実施するよりも併用することで土壌流亡が抑制され、対策しなかった場合と比べて土壌流亡量を最大8割削減しました。
土壌流亡対策として、土層改良と部分不耕起帯設置の実施方法や留意点、畑輪作における実施スケジュール事例を示したパンフレットを公開します。

 研究推進部 研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

■知的財産情報(25)「配管の圧力変動緩和機構」が登録されました

農研機構と旭有機材株式会社が出願した以下の発明が、登録されました。

興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

【特許番号】特許第6779650号
【登録日】令和2年10月16日(2020.10.16)
【発明の名称】配管の圧力変動緩和機構

 研究推進部 研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

■"これだけ読めば「魚の棲みやすさ評価プログラム」が使えます"のご紹介

農業水路は水辺の生きものの貴重な生息場所となっています。農業水路の豊かな生物相を保全するため、当部門ではこれまでに魚の棲みやすさ評価プログラムやその利用方法、魚の棲みやすさを改善する手法・工法に関するマニュアルを作成してきました。

今回、さらに使いやすくするため、A4版2ページにまとめた2種類の簡単解説と、操作手順解説コメントを充実させて練習用データをも備えた、更新版 魚の棲みやすさ評価プログラム(2020年10月15日版)の3点セットを作成しました。これらを読むだけで、魚の棲みやすさ評価プログラムを使うことができます。

3点セットは、以下の農研機構Webページからダウンロードできます。これらの使い方や実際の活動への活かし方にお悩みの現場はぜひご相談ください。

 水利工学研究領域 水域環境ユニット長 竹村武士

(関連URL)

4)農村工学研究部門の動き

■水資源機構との技術情報交換会を開催しました

10月27日、web会議にて水資源機構との情報交換会を開催しました。

 研究推進部 研究推進室行政連携調整役 坂田 賢

(関連資料)

■広がるWeb勉強会の輪

感染症対策として「新しい生活様式」が実践され、農工研内でもテレワークやオンライン会議が普及しています。人と接する機会が以前よりも少なくなった現在、農工研では部門内限定のWeb勉強会が盛んに開催されています。今回は一例として私の領域のWeb勉強会について紹介します。

 農地基盤工学研究領域 水田整備ユニット研究員 新村麻実

(関連資料)

5)見学だより

■水土里ネットみやぎ仙台支部の皆様が見学にお見えになりました

11月6日に水土里ネットみやぎ仙台支部の皆様25名が当部門の見学にみえました。例年、この時期には多数の農業・土地改良事業団体の皆様をお迎えしてきましたが、 この秋今回が初めてでした。

 研究推進部研究推進室 渉外チーム

(関連資料)

6)つれづれなるままに

■とあるおっさんの四方山話
第28回 「地図とのかかわり」

前回、古い空中写真を見てのことを綴ってみたが、地図のほうが空中写真より一般には馴染み深いと思う。筆者も仕事を進めるうえで、各種の地図は空中写真以上の基礎的な資料であった。

筆者は小学生の頃から地図を見るのが大好きで、中学生の頃から国土地理院の地図を買い集めるようになった。当時、全国にわたって刊行されているのは五万分の一が最大縮尺で、「五万分の一」とは、地図そのものを表す言葉でさえあった。

それから数十年、地図との深い付き合いは変わりないが、かかわり方は変わり始めた。

 とあるおっさん

(関連資料)

7)農村の草花

■ガーデニングなどでお馴染みのあの草は咳止めの薬草だった ~リュウノヒゲ~

公園やお庭などでよく見かけるリュウノヒゲ(園芸種タマリュウの名でも知られています)は、草丈が低く常緑で丈夫な扱いやすい植物としていろいろな場面で使われています。このリュウノヒゲ、麦門冬という名称で咳止めやのどに絡む痰などにも効く薬として利用されてきたことを知っていましたか。

 水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

(関連資料)

8)研究者の横顔

■山﨑 寛史(やまざき ひろふみ)

山崎さんはこれまで、農水本省の他、内閣府、中華人民共和国等の様々な機関に勤務されるとともに、農林水産技術会議事務局で研究の推進に関する業務に携わってこられました。

これらの経験を生かし新たな研究に取り組んでおり、これからの活躍が期待されています。

  (他己紹介) 事務局

(自己紹介)

    http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/126/08-01.pdf

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    【編集発行】
    〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
    研究推進部 研究推進室 渉外チーム