農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第156号 (2023年5月号)

目次

1)イベント情報
2)新技術の紹介
3)農工研ニュースより
4)技術研修室より
5)農村工学研究部門の動き
6)農業水利施設の魅力を知ってほしい
7)研究者の横顔

1)イベント情報

■トナリエつくばスクエアで展示を行っています(再掲)

トナリエつくばスクエア クレオ3階にあるミニ食と農の科学館にて、農研機構の成果を展示しています。
今回、内容を新しくし、農村工学研究部門の成果であるカットドレーンを展示しています。
つくば駅に来られた折は、隣接するトナリエつくばクレオスクエアにも足をのばしてみてはいかがですか?

研究推進部 研究推進室 笹倉亜希子

(関連資料)

2)新技術の紹介

■知的財産情報(48)「情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および構造体」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7252615号
  • 【登録日】令和5年3月28日(2023.3.28)
  • 【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および構造体

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査 中司朋宏

(関連URL)

■知的財産情報(49)「農地の雨水貯水管理のための給排水管理装置」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7276729号
  • 【登録日】令和5年5月10日(2023.5.10)
  • 【発明の名称】農地の雨水貯水管理のための給排水管理装置

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査 中司朋宏

(関連URL)

■水位観測と水質分析による地下ダム止水壁の機能評価・診断の手引き(案)を公開しました

沖縄・奄美で貴重な農業用水源として利用されている地下ダムの、地中にある止水壁の機能(止水機能)を評価・診断する手法を紹介・解説しています。

研究推進部研究推進室

(関連URL)

3)農工研ニュースより

■研究成果より「地下ダムの止水機能の潮の満ち引きを利用した監視手法」

沖縄などでは、地中に水を通さない壁(止水壁)を造ることで地下水を貯留する「地下ダム」を農業用水源として活用しています。地中にあるために状態を知ることが難しい地下ダムの止水壁の機能を監視・点検できる手法を開発しました。ぜひご覧ください。

水利工学研究領域 流域管理グループ研究員 福元雄也

(関連URL)

4)技術研修室より

■農村工学技術研修の開催について

令和4年度の農村工学技術研修については、計画していた17研修のうち、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が少ない4月~7月の期間に、座席間隔の確保や感染防止対策を徹底した上で、集合研修6コースと Web 講義として「ため池防災・減災技術研修」の1コースを開催し、計7コースを実施しました。8月以降、新型コロナ第7波の影響により現地実習や演習が主である4コースを中止、2コースを集合形式からオンライン形式に変更、2コースを10月以降に延期し実施するなどの対応を行い、合計13の研修を実施しました。
令和5年度の農村工学技術研修については、昨年度3回開催予定のうち1回が中止となった「基礎技術研修」は今年度も3回実施することとし、全17の研修を実施します。また、「中堅技術」と「農村振興係長 A」については、受講対象者が違うものの、研修科目が同様のものが多いため、オンライン講義を同時開催にするなど、研修内容について見直しを行いました。
なお、新型コロナウイルス感染防止対策については、感染症法5類に移行したことを踏まえ、政府の指針に沿った対応としますが、万が一集団感染(クラスター)が発生した場合、研修を中止せざるを得ないので、集団感染を防ぐための対策を行いつつ研修を実施していきます。

技術移転部 技術研修室

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5)農村工学研究部門の動き

■令和6年度農研機構における農業農村工学系研究職員の新規採用について

農研機構では、農業農村工学系の研究職員の採用を行います。国家公務員採用総合職試験(「農業農村工学」「デジタル」区分)の合格者を対象に、6月15・16・19日(1次)、6月20日(2次)に実施する面接試験により選考を行います。

研究推進部 部長 友正達美

(問い合わせ先)
〒305-8517 茨城県つくば市観音台3-1-1 農研機構
人事部 (採用試験担当)
電話 : 029-838-7947FAX : 029-838-8955

(関連URL)

6)農業水利施設の魅力を知ってほしい

■香川県丸亀平野の農業水利施設を知ってほしい

旧・環境評価研究室に在籍中に大変お世話になった嶺田さんがご栄転され、メルマガの雑草のコラムがどうなるか、とやきもきしていたら、当方がコラムを執筆することとなった。若輩者で分不相応を思うが、指名されたからには、馘になるまでは頑張ってみようと思う。
新しいコラムを始めるにあたり、当方の簡単な自己紹介と、どのようなコラムを毎月、皆様にお届けしようと考えているかをお伝えしたい。

自己紹介
当方の氏名は廣瀬裕一である。農研機構・農村工学研究部門・農地基盤情報研究領域・地域防災グループに所属している。環境の評価や人の行動を促す要因等を検討する環境心理学的な手法を用いて、防災対策手法に関する研究を行っている。他方、農業農村工学会・水土文化研究部会の幹事を拝命しており、農業水利施設、特に歴史的なものに関して、それがどのような価値があり、どのように後世に継続すれば良いかを考えることが好きである。
コラムについて
自己紹介で記したように、当方が水土文化研究部会の幹事であることから、特に歴史的、文化的に優れる農業水利施設に関してコラムを書くことを期待されていると考えているので、それを題材にコラムを書きたいと思う。乱筆乱文な文章となるであろうと思い汗顔の至りだが、皆さまに行ってほしい、知ってほしいと考える農業水利施設を毎月お伝えしようと思う。コラムのタイトルは【農業水利施設の魅力を知ってほしい】とする。

農地基盤情報研究領域 地域防災グループ上級研究員 廣瀬裕一

(関連資料)

7)研究者の横顔

■渡部 恵司(わたべ けいじ)

今回の「研究者の横顔」は、本メールマガジンの「農村の生き物たち」のコーナーでもおなじみの渡部 恵司さんです。
渡部さんは、良好な農村環境を維持する上で重要な、農村に棲む生物の生息場の保全のための調査、評価技術、対策手法の開発に取り組まれ、多くの成果をあげられています。
おもな対象生物は魚やカエルで、とても楽しそうに研究をされている姿が印象的です。
本部勤務を経て、最近はさらに研究対象を増やしつつあるとのこと、今後の益々のご活躍が期待されます。家庭菜園、目下、アジサイと夏野菜の収穫が楽しみですね。

(他己紹介) 折立文子

(自己紹介)

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研究推進部 研究推進室 渉外チーム