農村工学研究部門

産学官連携(農村工学研究部門)

研修の実施状況

1. 技術研修の現状と特徴

近年の農業農村整備の対象となる学術分野は、従来の農業基盤整備に加え、農村地域の生活環境、そして 自然環境や社会科学など広汎な分野となり、農業農村整備事業を円滑に推進するためには、関連分野に係る新しい技術の開発、知見の修得とともに、それらの速 やかな普及と活用が不可欠です。これらの技術を現場で実際に活用する技術者を育成することが、技術研修に課せられた役割といえます。

(1) 技術研修の実施状況(平成22年度)

平成22年度の農村工学技術研修は、行政部門18コース、一般部門1コース、受託研修4コースの計23コースを実施し、計908名の研修生が参加しました。

技術研修の実施状況(平成22年度)

注)グラフでは、「農村振興リーダー研修」(461名)を除いている。

(2) 技術研修の特徴

プレゼンテーション

  • 参加型・体験型の研修カリキュラム
    農 工研研究者を講師とする講義、実験、演習、現地研修、事例研究討論・発表会等を連携させた体系的カリキュラムにより研修効果を高めます。事例研究では、各 研修生が自ら持参した担当事業地区等の課題等に関し、研修期間中にお互い情報交換、討論を行い、自分なりの処理方針をレポートに取りまとめ、プレゼンテー ションを行います。
  • 継続教育機構の認定
    技術研修は、農業土木技術者継続教育の単位認定(CPD)を受けており、国の職員は農林水産省農村振興局と各地方農政局の各研修と連携して技術研鑚する研修体系となっています。

2. 技術研修の効果の把握

研修生のアンケート及び確認テストにより研修効果を確認し、関係機関、講師・専門家等の助言もあわせ、次年度の研修コース及びカリキュラムを検討し設定していきます。

(1)平成22度アンケート調査結果

研修の目標に対する達成度は、「かなり達成した」以上の回答が全体実数で70%、「どちらでもない」を加えると同95%を占めており、全体的に研修目標は概ね達成されたと考えられます。

平成22度アンケート調査結果

注)、「全土連技術支援研修」「農村振興リーダー研修」及び「革新的農業技術習得支援事業(研修実施)」を除く。

(2) 平成22度確認テスト結果

開講時と閉講時に確認テストを実施した結果、平均点は全ての研修において上昇し、また、目標の目安としている60点をほぼ全て上回っておけ、研修の効果が確認されています。

成22度確認テスト結果

注)「全土連技術支援研修」「農村振興リーダー研修」「革新的農業技術習得支援事業(研修実施)」を除く。

研修受講前の準備資料の作成

研修生は、指定された期限までに事例研究課題の事前レポートを作成ください。提出期限及び作成様式は、「研修生手帳」及び農村工学研究所ウェブサイト「技術研修研修生必読」を掲載していますので確認のうえ、レポートを作成ください。なお、事前レポートの提出がなければ研修受講はできませんのでご注意ください。