施設園芸分野は、IoT、AI技術の進歩とともに、21世紀の成長産業として農業界のみならず、産業界からも注目され、持続的な農業生産および食料安全保障の観点から大きな期待が寄せられています。
そこで、施設野菜花き生育制御グループでは、生育・収量予測技術を核としたデータ駆動型生産システムの開発研究に取り組んでいます。センシングおよびAIを活用した新たな環境制御技術の開発とともに、環境・作物情報に基づき生育や品質を自由自在に制御可能な技術開発に努めています。また、施設野菜の高温ストレスなどの障害メカニズムや果実糖度制御における品種間の遺伝的・生理的特性を遺伝子発現解析により解明し、周年で高品質・多収の生育制御技術を開発しています。その他、有機質肥料活用型養液栽培による病害抑制効果の解明や二価鉄資材および光触媒作用を利用した新たな殺菌技術の開発にも取り組んでいます。
これらの技術開発によって施設生産における多収・安定化に加え、省力化・省エネ化、減農薬、機能性成分の量的制御、高品質化を可能にし、生産現場での著しい生産効率向上や収益増加に貢献します。
メンバー
つくば市観音台
- 安 東赫 (あん どんひょく) (グループ長)
- 菅野 圭一 (かんの けいいち)
- 筧 雄介 (かけい ゆうすけ)
- 山元 季実子 (やまもと きみこ)
- 小郷 裕子 (おごう ゆうこ)
- 前田 和也 (まえだ かずや)
- 安藤 英伍(あんどう えいご)
- 黒﨑 秀仁 (くろさき ひでと)