野菜花き研究部門

露地野菜花き生産管理システムグループ

国内の露地野菜・花き生産においては、加工業務用需要の増加とともに生産者や出荷団体と実需者との間で契約取引が増加しています。安定的な契約取引のためには定時・定量・定品質・定価格のいわゆる「4定」出荷の実現が大きな課題である一方、露地栽培では気象条件等によって生育日数や収穫量が変動しやすく、出荷時期や出荷量を正確に把握できないという問題がありました。そこで、露地野菜のキャベツ、レタス、ブロッコリー、ネギなどについては、WAGRI(農業データ連携基盤)を活用して、気象予報データと圃場管理データに基づく高精度生育シミュレーション技術と、ドローン等の空撮画像データや人工衛星の観測データを用いたリモートセンシング技術とを組み合わせ、より精密に出荷時期・出荷量を予測して情報連携するシステムの開発を行っています。
露地キク類については、産地リレーによる周年オンデマンド供給体制の構築を目指し、開花調節と収穫後保管技術を核とした高・中緯度地域および低緯度地域の気候に適合した効率計画生産技術の開発に取り組むとともに、ICTツールを活用した共同出荷グループ内での栽培状況早期把握に取り組んでいます。

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