野菜花き研究部門

露地野菜花き生産技術グループ

加工業務用野菜・花きの生産では、出荷契約に沿って定時定量出荷することが求められますが、気象条件によって生育が変わりやすい露地での生産では、作物の生育状況を常に勘案しながら出荷を調整する必要があります。しかし、近年の異常気象により、生育状況を的確に捉えることが難しくなっており、誤った判断から不適切な栽培管理や収穫適期の見逃しにより損失が発生するという問題があります。
そこで、本グループでは、キャベツ、ブロッコリー、キク等の高収益な露地園芸作物について、作物生育の正確な診断と栽培管理の適正化を図るため、環境センシングと気象データ駆動型生育モデルを活用したスマート生育診断技術の開発に取り組んでいます。センシングの近接化とAI技術の活用により個体レベルでの生育律速要因の抽出と改善策の提示を可能にするとともに、作業機や栽培管理機器、作業管理システムとのWAGRIを介したデータ連携による作物ベースのフィードフォワード生育制御体系の構築を目指します。

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