西日本農業研究センター

周年放牧研究領域

中山間地域では、農地の維持と収益の確保が低コストで期待できる放牧飼養の普及・発展が急務となっています。本研究領域では、中山間地域の繁殖和牛子牛生産現場における労働力不足の解消や地域の所得向上、および粗飼料自給率の向上に向けた技術開発に取り組んでいます。具体的には、従来放牧できなかった期間(盛夏(夏枯れ)や冬季)にも放牧飼養の延長を図るための飼料作物の探索や放牧技術の開発、初産月齢24ヶ月以内を目指した放牧地における繁殖管理技術、および軽労化や資源の効率化を目指したドローンや放牧牛体重計測システムなどを用いた放牧管理技術の開発を行います。また、地域資源を利用した肥育牛生産システムの構築に取り組んでいます。

放牧期間延長のための飼料作物組合せ試験の調査

領域長

菅野 勉 (かんの つとむ)

所属研究グループ