気候変動緩和技術
大課題16 気候変動等の環境変動への対応及び生物多様性保全のための研究開発
中課題16-3 温暖化緩和技術の開発と農業現場におけるその効果の最大化
中課題推進責任者
橋本 知義 (農業環境変動研究センター)
計画の概要
地球温暖化の緩和に貢献するため、国際的な枠組みに対応した温室効果ガス排出量の算定をより精密に行います。また、炭素・窒素循環の評価に基づいて、温暖化緩和技術の適用による排出削減量を予測し、モンスーンアジア地域での温室効果ガス排出の低減方策を提示します。
小課題
この中課題は5つの小課題から構成されています。
- 温室効果ガス排出・吸収量の全国評価
- 温暖化緩和策適用のための広域における物質循環評価
- 農地における温暖化緩和技術の開発
- 畜産における温暖化緩和技術の開発
- モンスーンアジアにおける温暖化緩和技術の開発
関連する研究成果など
- 水田メタン発生抑制のための新たな水管理技術マニュアル(改訂版) (2012年8月 農業環境技術研究所)
- 養鶏がもたらす環境負荷はもっと小さいことが判明 -最新データで窒素排せつ量の減少が明らかになり、 温室効果ガス排出量算定値はこれまでより35%少ない値に- (2017年3月 農研機構プレスリリース)
- 土壌のCO2吸収量「見える化」サイト (2017年4月 農業環境変動研究センター)
- 地球温暖化緩和のために農業ができること:温室効果ガス削減への貢献 (2017年7月 一目でわかる研究成果)
- 日本全国の土壌有機態炭素地図を作成 (2017年12月 農研機構プレスリリース)
- 潅漑水田の水管理による温室効果ガス緩和事業のためのMRVハンドブック(英文) (2018年2月 技術マニュアル)
- 有機物の投入による土壌からのCO2削減効果を「見える化」するwebツール (2016年普及成果情報)
- 果樹園での草生管理または堆肥の施用は清耕管理より土壌炭素を増加させる (2016年研究成果情報)
- 黒ボク土畑への木炭施用による土壌炭素貯留効果 (2016年研究成果情報)
- 新規な硝化菌(アンモニア酸化細菌)の発見 (2016年研究成果情報)
- 土着の根粒菌を用いたダイズ畑でのN2O発生の削減 (2016年研究成果情報)
- 温室効果ガス3成分同時分析計の改良 (2016年研究成果情報)
- 家畜尿汚水浄化処理に関する実測に基づく精緻化された温室効果ガス排出係数 (2017年普及成果情報)
- 水田水管理による温室効果ガス削減のためのMRV実施ハンドブック(英文) (2017年普及成果情報)
- 草地更新に伴う土壌攪乱が更新作業期間中のCO2放出量に及ぼす影響 (2017年研究成果情報)
- 既存の硝化抑制剤とは異なる作用機作を持つ硝化阻害剤フェニルヒドラジンの硝化抑制効果とその評価 (2017年研究成果情報)
- 転換畑土壌の短期間の冠水によるN2O大量発生時の脱窒菌群の特徴 (2017年研究成果情報)
- 放牧草地の硝化抑制剤施用はN2O発生、硝酸流亡を減らし収量を増加させる (2017年研究成果情報)
- 東南アジアの潅漑水田における節水型水管理AWDによるメタン排出削減 (2017年研究成果情報)
- 有材補助暗渠機を用いた排水改善による一酸化二窒素排出削減効果 (2018年研究成果情報)
- 排せつ物のリサイクルに立脚する牧草生産全体から発生する温室効果ガスのLCA (2018年研究成果情報)