ポイント
農研機構が開発したダッタンソバ新品種「満天きらり」は健康に良いとされるルチン1)を多く含み、また「苦みがほとんどない」品種です。今回、「満天きらり」の特長を保った製品を安定生産するための、他のダッタンソバの混入防止マニュアルを作成しました。
概要
ダッタンソバ新品種「満天きらり」は、ルチン分解酵素をほとんど持たない、世界初のダッタンソバ品種です。「満天きらり」は従来のダッタンソバと比較して、(酵素によるルチンの加水分解がないため)製品化した際に、苦みがほとんど無いのが大きな特徴です。
ダッタンソバの栽培履歴がある畑や製粉履歴がある機械などにおいて、「満天きらり」の種子や粉に、他のダッタンソバ(ルチン分解酵素を持っている品種)がわずかでも混入するとルチンの分解が進み、苦みが生じて品質が低下するので、他のダッタンソバやソバからの隔離が必要です。このため農研機構は、生産者、製粉業者、食品加工業者向けに、栽培から収穫、製粉、食品製造までの各段階での「満天きらり」への他のダッタンソバ品種の混入を防止するためのマニュアルを作成しました。
入手方法
マニュアル(PDF形式)は、農研機構のウェブページからダウンロードして利用できます。
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/pamphlet/tech-pamph/074428.html
また、冊子体のマニュアルをご用意しています(200名様先着順)。
関連情報
予算 : 平成24年度補正予算「機能性をもつ農林水産物・食品開発プロジェクト(課題名:ルチン高含有ダッタンソバ「満天きらり」を用いた脂質代謝改善効果のある加工食品の開発)」
その他
本資料は、農業技術クラブ、道政記者クラブ、札幌市政記者クラブに配付しています。
※農研機構(のうけんきこう)は、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構のコミュニケーションネーム(通称)です。新聞、TV等の報道でも当機構の名称としては「農研機構」のご使用をお願い申し上げます。