プレスリリース
根こぶ病強度抵抗性「はくさい中間母本農9号」

- DNAマーカー選抜可能な育種素材 -

情報公開日:2009年10月28日 (水曜日)

ポイント

DNAを調べることによって根こぶ病抵抗性を判断できる育種素材「はくさい中間母本農9号」を育成しました。従来の方法と比較して、効率的に根こぶ病抵抗性品種を育成できるものと期待されます。

概要

農研機構野菜茶業研究所【所長 望月龍也】は、ハクサイ根こぶ病強度抵抗性個体を効率的に選抜するための育種素材「はくさい中間母本農9 号」を育成しました。「はくさい中間母本農9 号」と根こぶ病に弱いハクサイを交配し、得られた後代からDNA マーカーを利用して潜在的に根こぶ病に強い個体を選抜できます。この素材を活用することにより、これまでより効率的に根こぶ病抵抗性のハクサイ品種を育成できるものと期待されます。

本研究成果は、農林水産省委託プロジェクト研究「食料供給力向上のためのグリーンテクノ計画- DNA マーカーによる効率的な新品種育成システムの開発-」で得られました。