ポイント
- 短く持ち運びに便利で、しかも緑の葉身部までおいしく食べられるネギ新品種「ゆめわらべ」を育成しました。
- 短期間で省力的に栽培でき、幅広い時期の出荷が可能になります。
概要
農研機構 野菜茶業研究所は、持ち運びやすいコンパクトな長さに仕上がり、辛味が少なく食味のよいネギF1品種「ゆめわらべ」を育成しました。
白く軟らかい部分(葉鞘部)を30cmほど形成させる従来のネギ生産では、土寄せを繰り返し行う必要があり栽培期間が長期におよびますが、「ゆめわらべ」は葉鞘が短く太りが早いため、土寄せ回数が少なく、短い栽培期間で収穫することが可能です。通常のネギより持ち運び・収納に便利で、少人数家庭でも使いやすいというニーズにかなうだけでなく、辛味が少なく軟らかいため、緑の葉身部までまるごと食べられます。秋冬季だけでなく、初夏~夏の生産にも適しており、長期間の出荷が可能になるとともに、ネギ栽培の省力化、高品質化が期待されます。
予算
農林水産省プロジェクト研究「低コストで質のよい加工・業務用農産物の安定供給技術の開発」、「安全で信頼性、機能性が高い食品・農産物供給のための評価・管理技術の開発」、新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業