プレスリリース
茶葉の低カフェイン処理機開発

- 野菜茶業研究所と(株)寺田製作所が共同開発 -

情報公開日:2006年4月28日 (金曜日)

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
株式会社 寺田製作所

要約

茶の機能性成分が注目される中、妊産婦や乳幼児のカフェイン摂取も念頭においておく必要があり、そのため低カフェイン茶が望まれています。独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所(三重県津市、所長 門馬 信二)と株式会社 寺田製作所(本社 静岡県島田市、社長 宮﨑 金苗)は、共同で茶葉の低カフェイン処理機(LCT160001)を開発しました。

茶葉(生葉)に熱湯シャワーをあてるという新しい方法で、従来の方法と異なり、含有されるカテキン類、アミノ酸類を減少させることなく、カフェインを60%以上除去する機械です。

当機械は農林水産省高度化事業(参考参照)の助成による共同研究により開発されました。

機械性能

  • LCT160001は、茶葉(生葉)に熱湯シャワーをあてながらカフェインを除去する装置です。
  • 処理により、含有されるカテキン類、アミノ酸類を減少させることなく、カフェインを60%以上除去します。
  • 熱水タンク容量が少なくて済み、所定温度に達する時間が短く効率的です
  • 安定した条件の下で処理可能であり、安定したカフェイン除去効率を実現します。
  • 処理装置は汚れる事が少なく、洗浄が短時間で済みます。
  • 処理茶葉は、そのまま粗揉(そじゅう)工程に投入し、製茶することができます。

写真 LCT160001

参考

農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所と株式会社寺田製作所は、先端技術を活用した農林水産研究高度化事業委託事業(農林水産省)による「乳幼児飲用をめざした抗アレルギー緑茶低カフェイン化技術の開発」に関する共同研究の一環として、茶葉の低カフェイン処理機の開発に取り組んでいます。