プレスリリース
短葉性ネギの育成

- ネギ生産の省力・低コスト化と新たな消費ニーズの開拓のために -

情報公開日:2004年10月 4日 (月曜日)

要約

野菜茶業研究所では、ネギ生産の省力・低コスト化と新たな消費ニーズの開拓のために新しいタイプのネギとして短葉性ネギを育成しています。

軟白部の長さ20cm程度で収穫する早太りの短葉性品種を開発することにより、従来の根深ネギ品種と比べ栽培期間の短縮、土寄せ回数の減少、葉切り調製の省力による生産コストの低減が可能となります。同時に、コンパクトで使いやすく、緑葉部も柔らかくおいしく食べられる新しいタイプのネギとして消費ニーズを掘り起こすことができます。

短葉性ネギの育成

根深ネギに用いられる'千住'に加え、葉の短い'下仁田'、葉が柔らかく、辛味の少ない'九条'を素材として交配・選抜を重ね、現在の根深ネギより太りが早く栽培期間を短縮でき、土寄せ作業等を省力化できる品種を育成中です。

緑葉もおいしいネギへ

'下仁田'や'千住'は辛味が強く、緑葉が硬いため生食には向きません。育成中の短葉性ネギは、葉ネギとして用いられる'九条'のように辛味が少なく柔らかい、軟白部も緑葉も生でおいしく食べられるものを目指しています。