ポイント
- 「なんめい」は、茶の主要な病害虫であるクワシロカイガラムシと輪斑病に強度抵抗性、炭疽病に中度抵抗性の緑茶用品種です。
- 早生であり暖地での栽培に適しています。
- 農薬使用量の削減が期待され、有機栽培や無農薬栽培など輸出向け栽培にも適した品種です。
概要
農研機構 野菜茶業研究所は、クワシロカイガラムシと輪斑病には「強」の、炭疽病には「中」の抵抗性を示す緑茶用早生品種「なんめい」を育成しました。
「なんめい」は早生であり、摘採期は、中生の「やぶきた」よりも6~7日早く、早生品種「さえみどり」と同時期です。また、収量は「やぶきた」、「さえみどり」より優れており、製茶品質は「さえみどり」と同等に優れています。
「なんめい」は、暖地での栽培に適しており、農薬使用量の削減が期待されます。また、輸出向け栽培に適した品種であり、今後の輸出拡大に役立つことが期待されます。
予算
新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業「海外需要に対応した茶の無農薬栽培法と香気安定発揚技術の確立」(H19~23年度)