プレスリリース
ハクサイの重要病害である根こぶ病抵抗性遺伝子を明らかに

- 高精度で効率的な抵抗性品種育成が可能に -

情報公開日:2013年1月31日 (木曜日)

ポイント

  • ハクサイの根こぶ病抵抗性遺伝子のひとつを明らかにしました。
  • 抵抗性遺伝子の塩基配列を目印にすることにより、根こぶ病抵抗性品種の高精度で効率的な育成に貢献することが期待されます。

概要

農研機構 野菜茶業研究所は、ハクサイの重要病害である根こぶ病に対する抵抗性遺伝子Crr1aを特定し、その構造を明らかにするとともに、Crr1a遺伝子が導入された植物は新たに抵抗性を付与されることを確認しました。

Crr1aの塩基配列情報を目印にすることにより、手間と時間を要する接種試験を経ずに、苗の段階で抵抗性個体を正確に選抜することが可能となり、根こぶ病抵抗性ハクサイ品種の効率的な育成に貢献します。

研究成果論文の公開

米国の総合科学誌「PLOS ONE」オンライン版
(米国東部時間2013年1月30日午後5時)

予算

農林水産省プロジェクト
「DNAマーカーによる効率的な新品種育成システムの開発」(H16-H18)
日本学術振興会 科学研究費補助金(H19-H24)

特許

特開2012-065567