「旬」の話題

夏休みを楽しもう !

「夏休み公開」(つくば地区)の様子

2016年7月30日(土曜日)に「夏休み公開」(つくば地区) が開催されました。
今回のテーマは「食と農のおもしろ体験 <きて、みて、さわって、あそんで、まなぼう> 」でした。夏休みの宿題のヒントを提供しつつ、親子で楽しく学んでもらうための体験型の企画など多数の催しを行いました。

終日晴天に恵まれ、2つの会場で延べ約5,000人もの方々にご来場いただきました。
まずはひとつめの会場、「食と農の科学館会場」の様子から!

真剣に顕微鏡で「植物の病気」を観察する子供達
カビ、細菌、ウイルス・・・高温多湿の日本の農業は、植物の病気との闘いの連続です。

例年通りミニ講座が開かれました。紙芝居「いきものの世界」は大好評でした。

トラクター試乗体験(停止状態)。20年後は日本の農業を支える「農業女子」かな?

農研機構育成もち小麦品種「うららもち」で作ったバウムクーヘンの試食は大好評でした。
暑い中、長い時間並ばせてしまってすみませんでした。

最先端のIT技術を駆使し、全国からも引き合いが多いイチゴ収穫機ロボットの展示
子供達の関心もひときわひいていました。

以下は、「のうかんけん会場」の様子を紹介します!

のうかんけん会場

のうかんけん会場は、メインエリア、展示館エリア、ミニ農村エリアの3つのエリアで、"みて"、"さわって"、"あそんで"、"まなんで"もらえる企画を準備しました。暑い中、多くの方々が足を運んで下さいました!

 

メインエリアでは?分解性プラスチック分解実験(左上)やクロマトグラフィーの原理を使ったペンの?分け実験(左下)など、?近な不思議を体験してもらいました。ぬりえコーナー(右)も??気でした。

 

身近な草木と土で布を染めるコーナー。輪ゴムと割り箸を使って、絞り模様を作ります。草木の煮汁に漬けたあと、揉み込む土が畑の土か田んぼの土かで仕上がりの色合いが違ってきます。
色や模様・・・世界に一枚のオリジナル手ぬぐいができました。

 

展示館エリアでは、土や昆虫などの標本をみてもらいました。
身近な昆虫を生きたまま間近で見るコーナーも開設。いつもは見かけたらすぐ逃げなければいけないオオスズメバチも、目や口などの
細かい部分までよーく見えました。

 

ミニ農村エリアでは、構内に再現した里山で多くの生きものが暮らしている様子を、クイズに答えながら観察してもらいました。里山が多くの生きものを育み、生きものの多様性が農業や暮らしに恵みをもたらす...というしくみを感じていただけたでしょうか。

 

岡谷市「わくわくふれあいシルクサマーセミナー」(共催)の様子

2016年8月7日(日曜日)に、長野県岡谷市にある、岡谷蚕糸博物館「シルクファクトおかや」にて「わくわくふれあいシルクサマーセミナー」が開かれました。農研機構は共催者として参加し、農研機構生物機能利用部門の岡田研究員と飯塚研究員の2名の研究者が子供たちにカイコの様々なことを教えました。

カイコの解剖実験。
最初はおそるおそる針を刺して、はさみで切って・・・慣れてくると、カイコの体内の仕組みについて、じーっと観察。
子どもだけでなく、一緒に参加した親も真剣な表情でした。

カイコから取り出した「絹糸線(けんしせん)」。
勢いよく伸ばすと、びよ~~~ん!これがカイコがはき出す糸の元になる組織です。
子供達にとって忘れられない経験に。

農研機構が開発した「光る繭」。博物館に併設する工場で、実際に繭から糸を紡いでいます。

暗所で、めがねをかけながら光る繭や絹糸を見ます。「こんなに光るんだ!?」
はじめて見る光る繭に、子どもたちは興味津々でした。

夏休みの宿題に役だったかな?

農研機構ではこれからも、大切な仕事の一つとして、地域の子供達への教育活動に注力してまいります。