1. 背景・課題
もち性大麦は内臓脂肪低減や食後血糖値上昇抑制効果のある水溶性食物繊維であるβ-グルカンを多く含んでいます。2018年度のもち性大麦の国内需要量は約33、500トンで、そのうち国内生産量は2,500トンと少ないです。しかし、国内産は輸入品と比べて味やにおいが優れると実需者から評価されており、国内生産量の増加が求められています。九州は大麦の一大生産地ですが、もち性大麦の作付けは既存のうるち性大麦の需要を満たした上で行う必要があり、急激な転換は難しい状況にあります。そこで、農研機構が育成した九州向けもち性大麦品種「くすもち二条」の標準作業手順書(SOP)を作成・活用して、「くすもち二条」の既存産地における収量性の向上や関係団体の意向を踏まえた新規産地の形成によって国産もち性大麦の生産拡大を図るとともに、民間企業と共同で九州産もち性大麦を使用した加工品開発を行って地域活性化および製品の輸出を目指します。
2. 目標・事業化に向けた取組、技術によって想定されるビジネスモデル
- 「くすもち二条」の収量性向上および新規産地形成による国産もち性大麦の生産拡大。
- 「くすもち二条」の栽培が難しい中山間地におけるもち性六条大麦品種「はねうまもち」(農研機構中央農業研究センター北陸研究拠点育成)の適応性の検討。
- 民間企業との共同研究による九州産もち性大麦を使用した加工品開発とその活用による地域活性化および製品の輸出。
3. プロジェクトに参画する関係者
- 農研機構 九州沖縄農業研究センター
- 同 西日本農業研究センター(協力機関)
- 同 中央農業研究センター北陸研究拠点(協力機関)
- 同 食品研究部門
- 株式会社 丸美屋
4. プロジェクトに関する写真


(2020年6月2日撮影.写真提供:大分県西部振興局 菊屋良幸氏)

試食された多くの方から、プリプリとした食感が美味しいと好評をいただいています。