九州沖縄経済圏SFCプロジェクト

施設園芸トマト収穫予測技術の開発

1. 背景・課題

熊本県の冬春トマトの出荷量は全国1位であり、トマトの需要と供給や物流に与える影響が大きい。栽培面積が400ha以上ある熊本県八代地域では、県がJAと連携し、4年前から出荷予測手法を検討しており、計画生産・出荷安定化を実現するための高精度な収穫予測が求められています。そこで、農研機構が開発した生育・収量予測技術を活用し、個別の生産現場で高精度な収量予測を可能にするための実証実験を行っています。また、センシング・AI技術を利用し、出荷予測の精度を向上させる技術の開発を進めています。これらの技術は、WAGRI対応のAPIへ発展させ、サービス化や社会実装に向けた取り組みを進めていきます。

2. 目標・事業化に向けた取組、技術によって想定されるビジネスモデル

個別の生産者の収量予測技術をパッケージ化したWAGRI対応のWeb-APIを製作、検証するとともに、WAGRIを利用した製品化・サービス化に向けて関連企業の参入を促します。また、過去の八代地域全体のトマト出荷量データを利用したAI・機械学習による出荷量予測モデルを構築してWAGRI対応のAPIを製作し、産地全体の出荷予測の検証を行うとともに、サービス提供できる事業化を目指します。これらの収量予測に必要なデータの自動計測技術を開発します。

3. プロジェクトに参画する関係者

農研機構野菜花き研究部門
九州沖縄農業研究センター

4. プロジェクトに関する写真