九州沖縄経済圏SFCプロジェクト

米粉用米の産地拡大と米粉適性の解明 (米粉適性)

1. 背景・課題

  • わが国では食の多様性を背景に、主食である米についても米飯だけでなく米粉としての利用法のさらなる開発・実用化が求められています。米粉利用の拡大は、国内の基幹農作物であり完全自給が可能な米の生産維持にもつながります。
  • 九州では米粉パン適性の高い品種「ミズホチカラ」が普及しています。しかし、米粉向き品種の栽培をさらに拡大するには、本州での栽培にも適した収穫時期が早いタイプの品種開発と利用技術の開発、栽培から加工、輸出までを繋ぐバリューチェーンの構築が必要です。

2. 目標・事業化に向けた取組、技術によって想定されるビジネスモデル

  • 「ミズホチカラ」の製パン適性の解明、早生化タイプの新品種「笑みたわわ」の実用化、製麺適性の高い「ふくのこ」と新たに開発した製麺方法等の実用化を、実需者と協力しながら進めます。
  • 栽培、製粉、加工、国内販売・輸出を結ぶバリューチェーンのモデルを、九州沖縄経済圏内で構築することを目標とします。

3. プロジェクトに参画する関係者

  • 一般社団法人おおいたOrganic Market
  • 株式会社英農会 東農園
  • 株式会社兵四郎ファーム
  • 株式会社MATSUMAI 田んぼのパン工房 虹の穂
  • 熊本製粉株式会社
  • 小城製粉株式会社
  • ライスアルバ株式会社

4. プロジェクトに関する写真

「ふくのこ」を用いた米粉麺の試作(農研機構食品研)
「ミズホチカラ」と「笑みたわわ」を用いた米粉パンの試作(農研機構作物研)