山口農園(群馬県中之条町)

実証テーマ: 強靭な地域農業 | 実証品目: トウモロコシ・花インゲン・キャベツ | 実証面積: 4.5ha

実証課題名
自動走行台車ロボットを使った鳥獣被害の防止と農作業の軽労化・効率化の実証
構成員
(株)ぐんま農業ビジネス研究所、山口農園、(株)eロボ ティクス、 (株)イーエムアイ・ラボ、群馬県農業技術センター・高冷地野菜研究センター、 中之条町

背景・課題

標高1,100mに位置する高冷地で伝統野菜を栽培する農園では、毎年カラスや猿によって栽培している作物が食べられるなどの鳥獣被害が拡大しており、品物に傷が付くなどして商品価値が低下し、収量減が深刻である。対策として畑へテグス張りや人による追い払い、嫌がる音を出す機器をおいてみるなど試行しているが、被害を防ぐ効果的な手段が見つかっておらず、経営者の対策費用と労働を圧迫している。また農業経営において労働力の確保が難しくなっている中で人力に頼る農薬散布、運搬作業の省力化が急務である。

本実証プロジェクトにかける想い

本プロジェクトの実証地区を始めとする日本の多くの中山間地域は同様の課題を抱えています。 条件不利地の農業経営の維持振興には、収益性の高い特産品の生産が重要であり、それには様々な所で深刻化している野生鳥獣の食害の防止が最重要課題の一つになっています。
また、耕地の傾斜・狭さによる機械化の遅れ等で農作業の軽労化・効率化が進まないことも大きな課題でもあります。こうした課題解決に農作業のスマート化は有効な手段と考えており、本プロジェクトでスマート農業技術が実証できれば、全国の同様の悩みを抱える多くの中山間地域等に適応できると考えています。

目標

  • トウモロコシの鳥獣害を20%以内に縮減及び10aあたりのA品の収穫数を2500本程度に増加。
  • 農薬散布作業時間を60%以上縮減。
  • 収穫軽労化、作業時間20%の縮減。

実証する技術体系の概要

問い合わせ先

実証代表

株式会社ぐんま農業ビジネス研究所 代表取締役 山口 憲作

視察等の受入について
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