(有)ヤマニ果樹農園(千葉県市川市)

実証テーマ: リモート化 | 実証品目: ニホンナシ | 実証面積: 1.9ha

実証課題名
千葉県ナシ栽培におけるスマート農業技術の体系化に向けた技術開発及び実証
構成員
千葉県(農林総合研究センター、東葛飾農業事務所、担い手支援課)、(有)ヤマニ果樹農園、 (株)イーエスケイ、アイ・イート(株)、 (株)NTTデータ経営研究所、 NTT東日本(株)、(株)NTTデータCCS、JA全農ちば、JAいちかわ、市川市、千葉県果樹連なし部会

背景・課題

千葉県のナシは産出額全国第1位であり、近年は海外に輸出される等、国内外で高く評価されている。しかし、コロナ禍により新しい生活様式に対応した技術指導、情報共有のあり方が模索されている。特に、高品質のナシ生産には、気象に合わせ、適期に薬剤防除を行う必要がある。また、収穫は1果ごとに熟度を判断する必要があり、収穫台車を人力で押す歩行移動作業が主だが、軽労化が求められている。

本実証プロジェクトにかける想い

  • 果樹の減農薬栽培は困難と言われてきたが、ナシ園に設置した気象観測装置のデータから黒星病等の発生を予測する防除支援システムの導入により、農薬散布成分数を削減する。
  • 防除支援システムによる黒星病感染危険度などの情報、棚下から撮影した画像のAIによる生育解析結果をクラウド上で共有し、リモートによる普及員の技術指導や生産者同士の情報共有を可能にする。
  • 収穫台車を人追随ロボット電気作業車に代替し、かつ、せん定枝の収集・結束や除草剤散布モジュールを搭載して汎用利用し、大幅な省力化を可能にする。

目標

  • 防除支援システムと微気象データ解析等の導入により薬剤散布成分数を30%以上削減。
  • ロボット作業車の導入により、労働強度20%、労働時間10%削減。

実証する技術体系の概要

問い合わせ先

実証代表

千葉県農林総合研究センター 最重点プロジェクト研究室

視察等の受入について

室長・桑田主税
Tel: 043-291-9992 E-mail: