施設園芸の分析結果

事例1. 施設きゅうり 環境・生育データを活用した高度な栽培管理【pdf:788KB】

導入技術:養液栽培、養液栽培データの養液土耕栽培への活用、環境制御機プログラムの改良、植物生体データ(光合成チャンバー等)、労務管理システム

人工培地を利用した養液栽培を導入し、データに基づき緻密に環境を制御。慣行より栽培を前倒して収穫期間を延長。単収慣行比21%増加を達成。植物が吸収した溶液栽培での養分量データを慣行栽培(養液土耕)にも活用し、単収慣行比13%増加を達成。10a当たりの利益が約67万円増加。

事例2. 施設なす JA部会員間での優良経営体のデータの共有と活用【pdf:787KB】

導入技術:生産情報管理システム、指導員向け営農管理システム、農業チャットツール、経営支援・出荷予測ソフト、AI自動給水施肥システム。

AIを搭載した自動給水、施肥システムを導入。10a当たりの利益が約73万円増加。給水・施肥に関する栽培管理指針をチャットツールにより共有し、各自が栽培管理を改善、平均販売収入が7%増加。

事例3. 施設ピーマン 従来型ハウスへの統合環境制御装置の後付け導入【pdf:737KB】

導入技術:統合環境制御、細霧冷房、クラウドを活用した環境データ等の共有と栽培管理・出荷予測への活用、3D深度カメラ

従来型のハウスに統合環境制御装置を導入。ハウス内の環境を最適に制御し、単収が大幅に増加(+28%)し、10a当たりの利益が慣行区の約1.7倍に増加。2週間先の出荷量を予測(精度84%)することで、計画出荷等に活用。

事例4. 施設ベビーリーフ 複合環境制御装置による単収・作付回数増加と利益拡大【pdf:736KB】

導入技術:自動灌水システム、土壌水分センサー、複合環境制御装置、営農管理システム、など

自動灌水システムと複合環境制御装置による精密な管理で1作当たりの単収が15%増加し、年間作付回数も増加(10回→12回)。年間の販売収入が50%増加。1作分の作業時間は40%削減し、作付回数・単収は増加したが年間作業時間は20%削減。利益の90%増大を達成。

事例5. 施設イチゴ 需要予測に基づく高単価販路への供給増加を実現【pdf:955KB】

導入技術:複合環境制御装置、自動灌水システム、生育自動測定・収量予測、集客予測・需要予測、アシストスーツ

複合環境制御装置と自動灌水システムにより単収は16%増加。過去の集客数と気象情報に基づく集客予測・需要予測データ等を活用し、道の駅での販売を拡大することで、年間の平均単価が上昇し、利益は慣行区より21%増加。