品種詳細

ララベリー

この品種は果実が比較的大きく、着果数も多い「カタネオ」にコルヒチン処理を行って倍数体化した国内では初の果実採取用品種です。大型の果実を多数着生しますので、土地生産性及び収穫能率の向上が期待できます。

主要特性

  • 「ララベリー」は組織の表層が2倍体、内層が4倍体の安定した周縁キメラ構造を持つ混数体です。
  • 育成地(つくば市)における果実の収穫開始時期は5月下旬~6月上旬で、「一ノ瀬」より数日遅くなります。
  • 果実の重量は4g程度で、「カタネオ」の約2倍あり、着果数も極めて多く、豊産性を示します。植付け翌年から果実の収穫が可能です。
  • 果実のBrix糖度は10%程度で低く、酸味が強く感じられます。このため、生食よりもジャムなどの加工用に向いています。
  • 菌核病抵抗性は弱であるため、安定的な果実生産のためには殺菌剤の散布等による防除が必要になります。
  • 積雪地及び南西諸島を除く広い地域で栽培可能です。

育成担当者

町井博明、小山朗夫、山ノ内宏昭、片桐幸逸、長沼計作

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
12611
(2000年6月30日)
2000年12月22日 11242
(2003年3月26日)
25年
(満了日:2028年3月26日)
交配組み合わせ 旧系統名
来歴
「カタネオ」へのコルヒチン処理による2倍体と4倍体の混数体
FRM-01