品種詳細

キラベリー

「キラベリー」は桑果実生産における重要病害である菌核病に抵抗性の「米国13号」にコルヒチン処理を行って倍数体化した果実採取用品種です。果実のアントシアニン含量はブルーベリーよりも豊富に含まれています。

主要特性

  • 「キラベリー」は組織の表層が2倍体、内層が4倍体の安定した周縁キメラ構造を持つ混数体です。
  • 育成地(つくば市)における果実の収穫開始時期は5月下旬で、「一ノ瀬」より一週間程度早くなります。
  • 果実の重量は平均で約3gになり、「米国13号」より2倍程度重くなっていますが、「ララベリー」と比較するとやや軽くなっています。
  • 果実の糖度はやや低く、生食よりもジャムなどの加工用に適しています。アントシアニン含量もブルーベリーの一般的な品種の約3倍です。
  • 菌核病の発生は少ないですが、完全抵抗性ではないため、本病の多発地帯では殺菌剤の散布を行うことで、より安定的な果実生産が可能になります。
  • 積雪地及び南西諸島を除く広い地域で栽培可能です。

育成担当者

小山朗夫、町井博明、山ノ内宏昭、櫻井茂隆、櫻井茂雄

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
28179
(2013年5月16日)
2013年8月30日 27766
(2020年1月28日)
30年
(満了日:2050年1月28日)
交配組み合わせ 旧系統名
来歴
「米国13号」へのコルヒチン処理による2倍体と4倍体の混数体
FRM-04