品種詳細
陽香(ようこう)
「清見」に「中野3号ポンカン」を交雑して育成したミカン。糖度が比較的高く、ポンカンに似た芳香の強い食味良好な大果・無核品種です。適熟期が1~2月であることから秋冬期が温暖な地域に適します。
主要特性
- 果実の大きさは250~300gでマンダリンタイプとしては極めて大果です。形は扁球。果皮の色は橙色で、果面は比較的滑らかで、果皮は薄く,しかも剥皮は容易です。
- ポンカンに似た芳香があり、肉質は柔軟で多汁。果汁の糖度は12~13%,酸は1%程度で食味は良好です。熟期は1~2月で中生品種になっています(表1)。
- 無核果がほとんどで、有核果でも種子数は極めて少なく、単為結果性は強いのが特徴です。
- 樹勢は弱く、樹姿は開張性。かいよう病に対する抵抗性は強くなっています。そうか病抵抗性は、ウンシュウミカンと同程度か、やや強くなっています(表2)。
果実
結実状況
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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7748 (1995年3月31日) |
5665 (1997年7月28日) |
18年 (満了日:2015年7月28日) |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
清見×中野3号ポンカン | カンキツ口之津10号 |
栽培適地
適熟期が1~2月であることから秋冬期が温暖な地域に適する。
農林認定品種(旧:命名登録品種)
登録番号:みかん農林11号
登録年月日:1995年9月
育成担当者
奥代直巳、松本亮司、生山 巖、内原 茂、高原利雄、山本雅史、石内傳治、山田彬雄、浅田謙介、池宮秀和、村田広野、小泉銘冊、岩波 徹、吉永勝一、國賀 武、七條寅之助
発表論文
- 山本雅史.1996.カンキツの新品種「陽香」.今月の農業40(3):84-87.
- 果樹試験場報告 33号, p.67-76(1999-11) : カンキツ新品種'陽香'