品種詳細
ハニーローザ
「ハニーローザ」は、「ホワイトプラム」の自然交雑実生から選抜された早生のニホンスモモです。果実重は45 g程度と小さいですが、甘味が同時期に収穫される「大石早生李」に比べて高く、酸味が少ない良食味品種です。中国、四国、九州などの産地で普及が期待されます。
主要特性
- 満開から約95日後に収穫される早生種で、「大石早生」より数日遅く収穫されます。
- 果実の大きさは40~50 g程度です。
- 円形で果頂部がやや狭い果形をしています。
- 果皮の色は淡紅色で、果肉は淡黄色です。
- 糖度は「大石早生李」よりも2~3%高く、14%程度あります。酸味はpHで3.8前後となり「大石早生」よりも少なく、食味は早生品種としては極めて良好です
- 果肉は軟らかく、肉質はなめらかで多汁です。
- 樹勢はやや強く、樹姿は中ないしやや開張します。枝の発生は多く、短果枝および花芽の着生も良好です。
- 開花期が早いため年により結実の劣ることがありますが、適当な授粉樹を混植すれば結実は良好となります。
- 黒斑病の発生はやや多いです。
図1 「ハニーローザ」の果実
図3 「ハニーローザ」の花
図2 「ハニーローザ」の結実状況
図4 「ハニーローザ」の樹姿
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
---|---|---|---|
6675 (1994年3月31日) |
1995年1月 1日 | 5136 (1996年8月22日) |
18年 (満了日:2014年8月23日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
「ホワイトプラム」の自然交雑実生 | スモモ筑波1号 |
栽培適地
東北地方から九州までのスモモ産地で栽培可能です。
農林認定品種 (旧 命名登録品種
登録番号 : すもも農林1号
登録年月日 : 1996年8月22日
育成担当者
発表論文
果樹試験場報告30-31号, p.1-4(1998-03) : スモモ新品種'ハニーローザ'