品種詳細

「リョクユウ」は早生の二倍体で、永続性に優れる採草用品種です。競合力が強いため混播相手のイネ科牧草はオーチャードグラスや極早生チモシーを利用して下さい。4、5年目でもアカクローバ収量を高く維持できます。

主要特性

• 開花始日は標準品種「ナツユウ」と同日で、早生に属する。
• 耐寒性は標準品種を「中」として「やや強」、耐病性は「中」と同程度である。
• 競合力は標準品種と比べて2番草刈取時の草丈、着花茎出現頻度および冠部被度が高いことから、標準品種よりも強い。
• オーチャードグラス との混播組合せでは、合計乾物収量は並であるが、播種4、5年目でもアカクローバ収量とマメ科率が高く維持され、混播適性に優れる。
• チモシー極早生品種との混播組合せでは、合計乾物収量はやや多く、播種4、5年目でもアカクローバ収量とマメ科率が高く維持され、混播適性に優れる。
• チモシー早生品種との混播組合せは、根釧で混播適性に優れる。一方、根釧地域以外では平均マメ科率が高く、チモシーに対する抑圧がみられるため、組合せは適当ではない。
• 永続性は標準品種より優れる。
• 乾物中の粗蛋白質含量は、標準品種と同程度である。採種性はやや低いが、実用上問題ない水準である。