品種詳細

優春

「優春」は、硝酸態窒素、カリウム含量が他の早生品種と同程度かやや低い。出穂始日は「タチワセ」と同程度、収量は「ワセアオバ」よりやや低い。耐倒伏性は「タチワセ」より優れる。東北南部から九州地域までの積雪の少ない地域での利用が期待される。

主要特性

  • 「優春」は、茨城県畜産センター(旧牧草育種指定試験地)で選抜した低硝酸態窒素系統(平成12年度草地飼料作研究成果情報)および畜産草地研究所で幼苗検定により選抜した低硝酸態窒素集団(平成13年度 畜産草地研究成果情報)から育成された早生の2倍体品種である。
  • 出穂始日は「ワセアオバ」より2日早く、「タチワセ」と同程度である。
  • 畜産草地研究所での2年間の窒素多量施用条件下の硝酸態窒素含量の検定において、両年とも「優春」の硝酸態窒素含量は供試品種中最も低い。その他の場所でも「優春」の硝酸態窒素含量は他の供試品種より低い。
  • カリウム含量は「タチワセ」と同程度で、他の早生品種より低い。
  • 東北南部から九州地域までの積雪の少ない地域における1番草および合計の乾物収量は「ワセアオバ」よりやや低く、「タチワセ」および「はたあおば」と同程度かやや低い。
  • 耐倒伏性は「はたあおば」と同程度で「ワセアオバ」、「タチワセ」より優れる。
  • 草丈は「ワセアオバ」、「タチワセ」と同程度である。乾物率は「ワセアオバ」、「タチワセ」より高い。冠さび病抵抗性は"弱"ないし"中"である。粗蛋白質含量、ADF含量は「ワセアオバ」および「タチワセ」と同程度である。
  • 採種量は「ワセアオバ」および「タチワセ」と同程度である。

栽培適地

東北南部から九州地域までの積雪の少ない地域

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
18987
(2005年11月10日)
2006年10月23日 16165
(2008年3月 5日)
25年
(満了日:2033年3月 5日)
交配組み合わせ 旧系統名
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