品種詳細
まきばたろう
オーチャードグラス「まきばたろう」は、収量性、病害抵抗性、永続性および季節生産性に優れる中生系統である。東北北部から九州高標高地まで広範囲の地域に適応し、放牧・採草兼用品種として広く普及が見込まれる。
主要特性
- 出穂始日は中生の「マキバミドリ」より全場所平均で約3日早いが、早生の「アキミドリII」より約8日遅く、"中生"に属する。
- 収量性は「マキバミドリ」より明らかに優れ、合計乾物収量は青森から大分までの8場所平均で「マキバミドリ」比で8%高い。また、全ての場所で「マキバミドリ」を上回る収量性が認められ、東北北部から九州高標高地まで適応地域は広い。
- 病害抵抗性に極めて優れる。さび病抵抗性は「マキバミドリ」より優れ、「アキミドリII」よりやや優れる"強~極強"、雲形病抵抗性は「マキバミドリ」と同程度で、「アキミドリII」よりやや優れる"強~極強"、うどんこ病抵抗性は「マキバミドリ」よりやや優れる"強"、炭そ病抵抗性は「マキバミドリ」よりやや優れる"やや強"である。
- 永続性に優れる。育成地において、「まきばたろう」のマキバミドリ比の年間乾物収量は年次を追うごとに高くなっており、経年による衰退が少ないことを示している。
- 秋の草勢が「マキバミドリ」より優れる。
- 東北における越冬性は「マキバミドリ」と同程度、耐雪性は「マキバミドリ」と同程度の"中"である。
- 乾物消化率は「マキバミドリ」よりやや高い。
- 採種性は「マキバミドリ」と同程度である。
栽培適地
東北北部から九州高標高地までを適地とする。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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21444 (2007年9月11日) |
2007年12月21日 | 17999 (2009年3月19日) |
25年 (満了日:2034年3月19日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
- | 那系27号 |