品種詳細
朝駆
全国から収集したシバ(Zoysia japonica Steud.)エコタイプの中から、高知県南国市由来の系統がほふく茎の伸長に優れることを見出し、栄養系選抜による新品種候補「朝駆」として出願を行う。この特性は、芝草地の早期造成に寄与できるものと考えられる。
主要特性
1991年から1992年にかけて全国の公立試験研究機関等の協力を得て収集したシバ遺伝資源について形態・生理・生態的特性の評価を行った。この中で高知県南国市で収集したエコタイプ「朝駆」は他の品種・系統から卓越した優秀性・区別性が認められた。
- 「朝駆」の最大の特徴はほふく茎の伸長が速い点で、1個体当たりの最長ほふく茎長は定植後3カ月で0.63m、定植後1年1カ月で1.41mに達し、標準・対照品種中最も生育旺盛な「みやこ」の1.7倍~2.4倍であった。
- その他、ほふく茎が太いこと、葉長・葉幅が大きいこと、ほとんど出穂しないことなどの特性に区別性が認められた。
「朝駆」は栄養繁殖を前提としているため均一性・安定性ともに認められるので、種苗法による品種登録の要件を満たしていると判断し、出願する。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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11608 (1999年3月15日) |
1999年8月26日 | 10487 (2002年9月 4日) |
20年 (満了日:2022年9月 4日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
- | 方便山4 |