品種詳細
コロボックル
耐寒性に優れる「コロボックル」は、国内育成品種で初めての極小葉型の品種です。競合力が穏やかなため、放牧用にチモシーやメドウフェスクとの混播、短草利用することでマメ科優占(過繁茂)のリスクを小さく、イネ科牧草の密度を高く維持することができます。
主要特性
- 標準品種「タホラ」(小葉型)より草丈、小葉長、小葉幅および個体の拡がりの小さい極小葉型の品種である。ほふく茎数が標準品種より多い。
- 耐寒性は標準品種「中」に対して「強」、菌核病罹病程度は標準品種並である。
- 道東地域でのチモシー混播、短草利用による合計乾物収量は、標準品種比90とやや少ないが、チモシー収量は同110と多い。シロクローバ被度の平均値は26%で、過繁茂傾向であった標準品種の46%より低い。シロクローバ被度の最大値は48%で標準品種の65%より低く、マメ科優占リスクが低い。チモシー茎密度は、全場所平均で1876本/m2、標準品種が1561本/m2で、草地密度を高く維持できる。
- 道東(根釧)でのメドウフェスクとの混播・短草利用による合計乾物収量は、標準品種比88で、メドウフェスク収量は同程度である。シロクローバ被度の平均値は37%で、過繁茂傾向であった標準品種の62%より低い。シロクローバ被度の最大値も標準品種より低く、マメ科優占リスクが低い。メドウフェスク茎密度は、標準品種並かやや多い。
- 放牧時の乾物利用率に大きな差はなく、放牧適性は標準品種並である。
- 極小葉型であることに加え、葉班が標準品種より鮮明で、花色はやや赤みが強く、外観からの品種の区別性が高い。
- 乾物中の粗蛋白質および採種性は、標準品種と同程度である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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26316 (2011年9月21日) |
2012年2月20日 | 22135 (2012年12月28日) |
25年 (満了日:2037年12月28日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
9親クローンの交配による合成品種 | 北海1号 |