品種詳細
エムエスピーエイワン
2倍体ペレニアルライグラス系統「エムエスピーエイワン(MSPA1)」は雄性不稔であるため、花粉を飛散させない。道路法面や公園緑地での緑化用に用いた場合に、花粉症の原因とならない。
主要特性
イタリアンライグラス「ワセアオバ」から見いだされた雄性不稔細胞質を持つ個体に、2倍体ペレニアルライグラス「キヨサト」から見いだされた2個体(Ki1およびKi2)を交雑した後代は、全て花粉稔性が不稔である。しかし、その後代に「キヨサト」40個体を授粉して得られた後代からは可稔の個体が出現する。
そこで、その後代に、Ki1およびKi2、さらに、それらの単交雑後代である「エムエスピービーワン」(以下、「MSPB1」)を戻し交雑し、「エムエスピーエイワン」(以下、「MSPA1」)を育成した。
- 「MSPA1」は、全ての個体が全く花粉を飛散させない。
- 「MSPA1」の早晩性および形態特性については、「キヨサト」と大きな違いはない。また、芒がなく、蛍光反応性が低いなど、ペレニアルライグラスの特徴を示す。
- 温暖地では夏季に枯死するため、2年以上の利用は困難である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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24828 (2010年4月20日) |
2010年7月21日 | 21513 (2012年2月29日) |
25年 (満了日:2037年2月28日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
- | MSPA1 |