品種詳細

ハルサカエ

メドウフェスク「ハルサカエ」は早生に属し、越冬性、早春草勢、混播適性、収量性および耐倒伏性に優れる系統で、北海道全域および本州中部以北の高冷地に適応し、採草および放牧に利用できる。

主要特性

  • 出穂期は「トモサカエ」より2日遅い"早生"に属する。
  • 越冬性および早春草勢は「トモサカエ」より優れる。
  • 雪腐大粒菌核病抵抗性は「トモサカエ」並みで"中"、耐寒性は「トモサカエ」並みで"やや強"、耐凍性は「トモサカエ」より優れ、耐雪性は"極強"で「トモサカエ」より優れる。
  • 少回刈の収量性は、道東および本州中部以北の高冷地で「トモサカエ」より多収で、全場所平均でやや多収である。
  • 多回刈の収量性は、道央地域で「トモサカエ」より多収で、道東地域で同程度である。
  • 「トモサカエ」よりも適正なシロクローバ率を維持し、混播適性に優れる。
  • 放牧前草量は「トモサカエ」よりやや少ない。採食程度は「トモサカエ」と同程度である。4年目晩秋におけるメドウフェスクの被度は「トモサカエ」より高く、シロクローバおよび雑草の侵入割合は低い。総合的にみて放牧適性は同程度である。
  • 耐倒伏性は「トモサカエ」よりやや強い。
  • エンドファイト感染率は74%と高いが、家畜毒性に係わるエルゴバリン、ロリトレムBは検出限界以下である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
11877
(1999年7月 5日)
2000年2月22日 10639
(2002年9月30日)
20年
(満了日:2022年9月30日)
交配組み合わせ 旧系統名
8栄養系の組合せによる合成品種法で育成した。
これら8栄養系の来歴は日高エコタイプ、
Leto、Salten、Tammistoからそれぞれ1ずつ、
Borisから4つである。
北海12号