品種詳細
ミラクルシンフォニー
花持ちの優れる品種「ミラクルシンフォニー」は自然老化時のエチレン生成量が極めて少なく、ACC処理を行っても花持ち性短縮程度が小さい。花弁においてはエチレン生合成遺伝子のうちACSの発現が低下し、かつACOの発現が見られない。
主要特性
- 「ミラクルシンフォニー」の花持ち日数は26.3日と、対照品種「ホワイトシム」の3.0~3.6倍の花持ちを示す。両品種とも自然老化時のエチレン生成量が極めて少ない。
- エチレンの前駆体1-アミノシクロプロパンカルボン酸(ACC)の処理は、「ホワイトシム」の花持ちを大幅に短縮させる。しかし、同処理を「ミラクルシンフォニー」に行っても、両品種の花持ち性短縮の程度は小さい。これは両品種においてACC酸化酵素(ACO)の発現抑制が強いことを示している。
- 「ミラクルシンフォニー」の花弁において、老化にともないACC合成酵素遺伝子DC-ACS1、DC-ACS2、DC-ACS3 の発現がわずかに見られたが、ACC酸化酵素遺伝子DC-ACO1 の発現は検出限界以下であった。
- 「ミラクルシンフォニー」においてエチレン生成量が極めて少ない機構に、ACC合成酵素の低下とACC酸化酵素の強い抑制の両者が関与していると結論される。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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18644 (2005年8月11日) |
2006年3月 7日 | 16182 (2008年3月 5日) |
25年 (満了日:2033年3月 5日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
507-2 X 945-2 | カーネーションつくば2号 |