品種詳細
祝い紫
水稲「祝い紫」は、東北地域に適する晩生の紫穂系統である。穂に紫褐色の長い芒を有し穎花も紫色を呈するため、穂揃い期には穂全体が紫色に見える。短稈で倒伏に強く、栽培しやすい。観賞用として、切り花等に利用できる。
主要特性
- 「祝い紫」は、紫穂の系統「紫穂No.1」と赤米の在来品種「対馬在来」を1996年に交配し、その後選抜固定を図ってきた紫穂水稲ウルチ系統である。
- 出穂期と成熟期は、育成地では“晩生の早”に属する。短稈で倒伏に強いため、一般品種と同様に機械化体系での栽培が可能である。
- 穂に紫色の長い芒を有し穎花も紫色になるため、穂揃い期には穂全体が紫色に見える。葉は緑色で、紫穂とのコントラストが美しい。成熟期には芒および籾の紫色は若干あせてくるが、紫色は残っており十分観賞可能である。
- 耐冷性は“弱”、穂発芽性は“難”、いもち耐病性は葉いもち、穂いもちともに“中”で縞葉枯病には“罹病性”である。
- 精玄米重は「ひとめぼれ」の71%と低収で、玄米品質は“下上”、炊飯米の食味は“下上”で、「ひとめぼれ」より劣る。
栽培適地
東北地域
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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22848 (2008年8月25日) |
2008年10月28日 | 20715 (2011年3月18日) |
25年 (満了日:2036年3月18日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
紫穂No.1 x 対馬在来 | 奥羽観379号 |