品種詳細
JES1
多年生のセルロース系資源作物エリアンサスの新品種「JES1」は、立型であるため、既存の飼料用収穫機により高効率に収穫できる。晩生であるため九州本土以北では結実に至らない。石垣市において種子生産が可能であり、これにより実生苗を供給する。
主要特性
- 「JES1」は、九州沖縄農研(熊本)において結実しない早晩性で立型の草姿の遺伝資源「JW4」を育種母材として、そのS1後代から立型で出穂の遅い1個体を選定して母株とし、これを自殖して得られた次代(S2)である。増殖に関しては母株を保存し、S2種子から実生苗を養成する。
- 「JES1」の1年目の乾物収量は、JIRCAS熱帯・島嶼研究拠点(石垣市)、九州研(合志市)、畜草研(那須塩原市)で10アール当たりそれぞれ830kg、560kg、159kgと低いが、2年目はそれぞれ3,200kg、3,524kg、1,400kgと大きく増加する。畜草研(那須塩原市)および九州研(合志市)における越冬後の枯死株の発生は見られないことから、北関東地域で栽培可能な越冬性を有していると判断される。
- 九州研(合志市)においては10月下旬以降に出穂が始まり、結実に至らない。また、畜草研(那須塩原市)においては、結実は確認されていない。
- 立型の草姿であり、機械収穫に適する。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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28299 (2013年6月19日) |
2013年10月 8日 |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
JES3 |