品種詳細

夏ごしペレ

ペレニアルライグラス「夏ごしペレ」は、越夏性、収量性に優れ、本州以南の寒冷地(東北地域や中部高標高地帯:年平均気温9~12度)を対象に、主に放牧用として利用できる

主要特性

  1. 放牧を想定した多回刈り試験の結果、「夏ごしペレ」の3年間の合計収量は、「ヤツユメ」と比べて、全ての試験場で同等以上で、5場所平均で4%多収である。「フレンド」と比べても全ての試験場で「夏ごしペレ」が優れ、平均で9%多収である。
  2. ペレニアルライグラスの栽培限界地域(栃木県那須塩原市)における「夏ごしペレ」の越夏性は、高越夏性品種である「ヤツユメ」より優れる。
  3. 東北地域などの栽培適地での越夏性は、「ヤツユメ」より優れる。夏季の病害罹病程度については、「ヤツユメ」と比べて、冠さび病は同等かやや高く、いもち病は同等かやや低い。
  4. 越冬性は、「ヤツユメ」と同程度で、東北積雪地での越冬に問題はない。
  5. 出穂始日は「ヤツユメ」より4日早く、「ポコロ」と同程度で晩生である。
  6. 採草利用(年3回刈り)での乾物収量は、「ヤツユメ」と程度である。
  7. 飼料成分のうち可消化養分総量は、「ヤツユメ」と同程度である。

栽培適地

本州以南の寒冷地(東北地域や中部高標高地帯:年平均気温9~12度)

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
33135
(2018年5月23日)
2018年10月25日 29981
(2023年12月25日)
25年
(満了日:2048年12月25日)
交配組み合わせ 旧系統名
育成四倍体品種・系統の構成栄養系を中心とする晩生の優良20栄養系の多交配から、4回の循環選抜を経て育成した品種 東北7号PR