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「荒廃農地を放牧地に再生するための現地シンポジウム」開催のお知らせ

情報公開日:2022年3月23日 (水曜日)

1.趣旨

木本の侵入などにより通常の農作業では作物の栽培が困難となっている荒廃農地は、全国に28.2万ha存在し、そのうち中国四国地方には6.7万ha存在する(令和2年の荒廃農地面積について 農林水産省)。荒廃農地は、中山間地域でその割合が高く、また、高齢化や労働力不足がその発生の主要因として挙げられている。これら荒廃農地の解消は食料政策上、また、地方創生のための喫緊の課題となっている。

放牧を取り入れた畜産は、低コストでの農地の維持と収入の確保が期待できることから、中山間地域において注目されている。また、放牧牛は傾斜地や凹凸など複雑な地形でも活動でき、野草などその食草範囲が広いことから、放牧は荒廃農地の解消手段としても有力である。ただし、荒廃農地に侵入した木本(雑木)類は、牛が食べる事ができないため、荒廃農地を優良な放牧地として再生させるためには、雑木の効率的処理が必要である。

本シンポジウムでは、荒廃農地を放牧地として再生するための、有力な造成法(作業機械)について3つ紹介する。荒廃農地再生に有力な3種の農機を一堂に会して現地で稼働させ、作業の実際を見て頂くとともに、その後の放牧地播種や放牧飼養についても情報と意見の交換を行う。

2.主催・協賛・後援

主催:農研機構 西日本農業研究センター
共催:島根県 畜産技術センター

3.開催日時

令和4年4月20日(水曜日)13時30分~16時00分
小雨決行(荒天中止)。中止の場合、前日の16時までに申込時のメールアドレス宛にご連絡いたします。

4.開催場所

三瓶山 西の原第2牧区
集合場所:山の駅さんべ(西の原駐車場)13:30 (時間厳守)
〒694-0223 島根県大田市三瓶町3294

5.対象範囲

農研機構、農林水産省中国四国農政局、関係自治体、JA、農業者、荒廃農地解消や放牧に興味を持つ者

6.内容

1)徒歩移動(駐車場から現地まで、約15分) (13:30~14:00)
2)開会挨拶 (14:00~14:10)
農研機構西日本農業研究センター 所長 佐々木 良治
島根県畜産技術センター 所長 長谷川 清寿
3)話題提供 (14:10~15:30)
(1)機械説明と実演 農研機構西日本農業研究センター 上級研究員 平野 清
① 1 トラクタに装着した新型フレールモアによる雑木と地表の高速処理
② 2 無線傾斜地トラクタとフレールモアによる急傾斜地での雑木処理
③ 3 ユンボに取り付けるフレールモアを利用した雑木処理
(2)現場農家の感想かわむら牧場 川村 拓朗
(3)意見交換・島根県の取り組み 島根県畜産技術センター 繁殖技術科長 高橋 優
(4)放牧再開の手順 農研機構西日本農業研究センター 上級研究員 平野 清
4)閉会挨拶 (15:30~15:35)
農林水産省 中国四国農政局 生産部 畜産課 課長 井上 善行
5)解散・徒歩移動(現地から駐車場まで、約15分) (15:35~16:00)

7.参加費

無料

8.定員

50名 (先着順。定員になり次第締め切ります。)

9.申込方法

4月13日(水曜日)までに、参加申込書に所要事項を記載して、メールにてお申し込みください。

10.申込先・問い合わせ先

農研機構 西日本農業研究センター 周年放牧研究領域 周年放牧グループ 山口 学

電子メール:sanbe-symposium@ml.affrc.go.jp

11.参加者用意

足元の悪い放牧地を歩くため、長靴のご用意お願いいたします(当日、消毒槽を設置します)。

12.その他(新型コロナウイルス感染症対策について)

本検討会は、新型インフルエンザ等感染症対策特別措置法第24条第9項による島根県民への要請(別紙)に基づき、それに反することのない範囲での開催としております。また、参加者各位には、マスク着用をお願いするとともに、発熱がある場合は参加をお断りする旨、予め御了承ください。参加者各位におかれましても、当該要請ならびに各位の居住地域や勤務先などで定められた感染症対策指針などを遵守していただき、感染防止の徹底にご協力をお願いいたします。