(1) 開催趣旨
農研機構農村工学研究部門は、水と土そして人を活かし農業の健全な営みを通じた「農村の振興」という政策目的の達成に貢献する技術開発を中核的に担っております。
この中で、令和3年度から開始された農研機構の第5期中長期計画において、農村工学研究部門では「農業インフラ情報のデジタルプラットフォームの構築」、「データ駆動型ライフサイクル技術による農業インフラの高性能・低コスト化」、「水利システムのリアルタイム制御による洪水・渇水被害の防止」及び「地産地消型エネルギーシステムによる地域経済社会の強靭化」に取り組んでいるところです。
実用新技術講習会においては、農村工学研究部門におけるこれら取り組み成果のうち、普及が大いに期待でき直接的に利用可能である最新の成果や内容が有用な基礎・基盤情報等をご紹介いたします。
併せて、技術相談会として、参加者の方々から広く技術相談をお受けし、これに対する技術支援を行います。
(2) 開催日時
令和5年11月2日(木曜日) 13時30分~17時00分
(3) 開催場所
東京大学 弥生講堂 一条ホール (東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内)地図
(4) 主催・後援
主催 : 農研機構 農村工学研究部門
後援 : 農林水産省
(5) 参加範囲等
農業農村整備に関する国、都道府県、市町村の行政担当者、各種農業関係団体、民間企業、農業者等
(参加無料)
(6) 講習会プログラム
- 「主催者挨拶」 (農村工学研究部門所長)
- 「農林水産省挨拶」 (農村振興局整備部設計課長)
- 「情勢報告」 (農村振興局整備部設計課施工企画調整室長)
- 「技術報告」及び「ポスター紹介」 (農村工学研究部門)
- 「ポスターセッション開始の挨拶」 (農村工学研究部門研究推進部長)
- 「ポスターセッション・技術相談会」
(7) 報告内容(技術報告及びポスターセッション)
「情勢報告」
- 演題名 : 「情報化施工技術の活用」(仮題)
発表者 : 農林水産省農村振興局整備部設計課施工企画調整室長
「技術報告」
- 演題名 : 「ほ場間移動に対応したロボット農機用のスマート農場の設計支援ツール」
発表者 : 農地基盤情報研究領域(松島 健一 空間情報グループ上級研究員) - 演題名 : 「実用性を向上させた漏水探査ロボットによる農業用パイプラインの漏水探査システム」
発表者 : 施設工学研究領域(森 充広 領域長)
「ポスターセッション」
番号 | 成果名 | 所属研究領域 | 担当 グループ |
発表者 |
---|---|---|---|---|
1 | Sentinel-2 衛星データ等を用いた水田の排水性の広域評価手法 | 農地基盤情報 | 空間情報 | 篠原 健吾 |
2 | 圃場整備前後におけるドローンセンシングの活用 | 農地基盤情報 | 空間情報 | 栗田 英治 |
3 | 農業用ハウスにおける床面のコンクリート化により温熱環境の変動を緩和 | 資源利用 | 地域資源 | 土屋 遼太 |
4 | ラドン濃度などの水質測定と水温の連続観測による河川への地下水流出現象の調査方法 | 水利工学 | 流域管理 | 吉本 周平 |
5 | 営農活動のための経済・環境影響評価ツール | 資源利用 | 地域資源 | 渡邉 真由美 |
6 | 集排汚泥と食品廃棄物等のメタン発酵における安定発酵条件解明、消化液の肥料特性評価 | 資源利用 | 地域資源 | 中村 真人 |
7 | 降雨特性を踏まえたため池の洪水調節効果の評価手法 | 農地基盤情報 | 地域防災 | 吉迫 宏 |
8 | 農業用ダムの事前放流による洪水調節効果の簡易推定手法 | 水利工学 | 流域管理 | 相原 星哉 |
9 | 様々な形状の田んぼダム器具が発揮するピークカット機能 | 水利工学 | 流域管理 | 皆川 裕樹 |
10 | 周期性を有するデータのAI予測精度を向上させるための前処理方法 | 水利工学 | 水利制御 | 木村 延明 |
11 | ため池データを共有化「ため池デジタルプラットフォーム」 | 施設工学 | 施設整備 | 泉 明良 |
12 | 頭首工エプロンに使用する土木材料の耐衝撃性を評価する鋼球落下式衝撃摩耗試験 | 施設工学 | 施設保全 | 森 充広 |
13 | 画像解析を用いた非接触計測による鋼矢板の板厚推定 | 施設工学 | 施設保全 | 川邉 翔平 |
14 | 地下水位の潮汐応答分析による沿岸域の地下ダムの機能監視手法 | 水利工学 | 流域管理 | 白旗 克志 |
15 | 機械学習とクラスタリング手法による複数種類の正常値·異常値の同時分類技術 | 水利工学 | 水利制御 | 木村 延明 |
16 | 中山間地域にある水利施設のための遠隔監視システムがもたらす労力削減効果 | 資源利用 | 地域資源 | 藤井 清佳 |
※技術報告の2テーマについても、ポスターセッションによる展示説明を行う。
(8) 参加申込
下記URLにて令和5年10月11日(水曜日)⇒20日(金曜日)までにお申込みください。
https://prd.form.naro.go.jp/form/pub/naro01/r5jitsuyoshingijutsu
※ 申込締切の期日を過ぎましたが、まだ席に若干の余裕がありますので、参加ご希望される方は20日(金曜日)まで申し込みを受け付けいたします。
(9) 問合せ先
(国研)農研機構 農村工学研究部門 技術移転部 移転推進室
E-mail :